「花粉症困る」 「次善の策を」
マスクの深刻な品薄が解消されないまま半月が過ぎた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府は業界団体に増産を要請したが、石川県内の卸売業者や小売店は「入荷も在庫もない」と明かす。記者が金沢市内でドラッグストアなど二十店を回ってみると、大人用のマスクがあったのは二店だけだった。(戎野文菜)
マスクの代わりにうがい薬やサプリメントが並べられた陳列棚=17日、金沢市のコメヤ薬局駅西店で |
「メーカーに百箱注文しても入ってくるのは一、二箱だけですよ。中国製品は船が国外へ出られず届きません」。金沢市内のマスク卸売業者が明かす。普段の仕入れは国内メーカーから二割、中国からが八割。花粉飛散の本格シーズンに向けた在庫は前倒しで出荷し、一週間前に底をついた。
政府は国内メーカーに増産への補助金交付を決め、菅義偉官房長官は品薄解消が今週以降になるとの見方を示していた。だが、県内のドラッグストア役員は「卸売十社ほどに注文しても週に一回わずかに入るかどうか。今後も同じか減るだろう」と楽観していない。
花粉の飛散は十四日ごろから県内で本格化した。新型コロナウイルスに加え、インフルエンザ流行期で、マスクは「三重の必需品」。花粉症でくしゃみの出始めた記者が十七、十八日に回った先の小売店の店長らによると、マスクの確保が難しくなったのは中国人観光客が増えた春節(旧正月)の一月下旬からだ。
全国展開するスーパーは「従業員も手に入れられない。花粉症なのに困るという声も出ている」と嘆く。県健康推進課には、マスクを買えない県民から「どうしたらいいのか」と問い合わせがあるという。
小売店はマスクがない中で工夫している。コメヤ薬局駅西店(金沢市)ではマスク以外の感染対策を呼び掛けるプレートを店内に掲げた。手洗い、うがい、除菌のほか、免疫力を上げるためのサプリメントの摂取なども提案。うがい薬やビタミン剤をマスクがあった陳列棚に置いている。
スギ薬局石川県庁前店(同)では、アレルギー対策の効果が期待されるスプレーを薦めている。
県医師会の石丸正理事(58)にマスクがない場合の善後策を聞いた。
「かぜ症状のある人はせきやくしゃみをするときにティッシュやハンカチ、そでで口と鼻を覆う。予防には人混みを避け、手をきれいに洗う。大皿から一緒に食べない」。そして花粉対策としては「コートを玄関で脱ぎ、部屋に持ち込まない。窓を開けっ放しにしない」。
マスクは、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)と含まれるウイルスの飛散を防ぐ効果が高いとされる。一方で感染予防に万能なわけではない。官邸のホームページには「屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの予防策と考えられますが、相当混み合っていない限り、効果はあまり認められていません」と書いてある。
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February 19, 2020 at 08:05AM
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マスク不足 石川県内深刻 新型肺炎:北陸発:北陸中日新聞から - 中日新聞
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