新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続くマスクの転売禁止が施行されてから、きょうで1週間を迎える。違反すれば1年以下の懲役か100万円以下の罰金、またはその両方が科される。
【写真】自身の発明した新型マスク「スーパーメン」を装着したドクター・中松
マスク転売の温床とされていたネットオークションやフリーマーケットアプリから転売品とみられるマスク出品は消えた。
だが、マスクの高額販売は相変わらずだ。メーカーから卸売業者を通したり、または直接仕入れて販売される場合は規制の対象外。「100枚6287円(送料330円)」の値付けをされたマスクがネット販売されていた。「中国の工場に直接生産を依頼した」と記載され、転売品ではないことを強調しているが、1枚約63円。入手困難となる前はドラッグストアなどでの実勢価格は50枚598円前後。1枚約12円程度だっただけに割高だ。
マスク同様に入手困難な除菌スプレーなどは規制対象外で、転売とみられるものを含めた高額販売が続いている。1リットル入りの「ポンプ式除菌スプレー2万5500円」が検索できた。マスクの転売禁止を受けて「転売ヤー」と呼ばれる転売益を狙う出品者が、マスクを避け、除菌グッズにも進出してきそうだ。
規制対象外品のマスク取り換えシートも高値出品されている。使い捨てマスクと同素材のシートをマスクにはさむなどし、1枚のマスクを何回も使えるとしている。今後も規制対象外の高額商品が登場する可能性がある。 【大上悟】
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