マスクをめぐる論争
世界一の感染者数と死者数を出し、いまだに収束の兆しすら見えないアメリカのコロナ禍。2カ月以上に及ぶロックダウンが徐々に解除される中、手洗いやソーシャルディスタンスなどとともに推奨されているのがマスク着用だ。しかし、日本人には想像しづらいだろうが、アメリカではこのマスクをめぐり激しい論争が起きている。米メディアで現地の生の姿を取材してきた日本人ジャーナリストが、アメリカ人のマスク観や、なぜ頑なに拒む人がいるのかを解説する。(志村朋哉・在米ジャーナリスト)
筆者が住むカリフォルニア州オレンジ郡では、ショッピングモールや映画館、バー、フィットネスジムなどの営業が次々に許可され、経済活動が急ピッチで再開してきた。
同時に、コロナ感染拡大を抑えるため、郡政府は店内や職場、さらに6フィート(約180センチ)以上のソーシャルディスタンスを取れない場所ではマスクや布で顔を覆うよう義務付けた。
しかし、一部の住民がこれに強く反対。郡議会に詰めかけるだけでなく、マスク着用を発令したニコール・クイック公衆衛生長官の自宅前でも抗議デモを行った。
議会で発言したある抗議者は、マスクによって酸欠状態になるといったネットで拡散する情報を基に健康被害を主張。
「人がハエのようにバッタバッタと倒れ出したら、あんたを殺人罪で起訴するよう検察に申し立てる」とクイック氏を脅した。
ストレスに耐えきれなくなったクイック氏は辞任した。郡はマスク着用令を撤回したが、その後すぐに感染拡大を危惧するギャビン・ニューサム知事が州全体に同じような命令を出した。ただし、反発は根強く、オレンジ郡の保安官は、マスク着用は個人の責任であるとし、取り締まりは行わないと明言している。
こうしたマスクをめぐる争いは、人々が外出するようになり、アメリカ各地に広がっている。
スーパーやレストランでは、マスクをつけない客と店員がもめる騒ぎが頻発。ミシガン州では、客と口論になったディスカウント店の警備員が銃で撃たれて亡くなった。
また、フェイスブックなどのソーシャルメディアでマスクについての投稿があると、決まって擁護派と反対派の間で激しい議論になる。
マスクは筆者が繰り返し強調してきたアメリカ分断の象徴にすらなっている。多くのアメリカ人はマスク着用を他人の健康を守るマナーだと考えるが、価値観の押しつけやコロナへの過剰反応だと捉える人もいるのだ。
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June 30, 2020 at 06:47AM
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マスク戦争勃発?なぜアメリカ人はマスクを嫌がるのか:時事ドットコム - 時事通信
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