
COVID-19の感染ルートは「空気感染」
COVID-19は、かつてのSARSやMERSと異なり全世界を巻き込むパンデミックとなり科学、社会、医療の進歩によって相当程度抑えられていますが、1918 Flu Pandemic(スペインかぜ)を上回る激甚なパンデミックとなり得る脅威です。 COVID-19の感染経路は、従前から主張されている「飛沫感染」に加え、「空気感染」(Airborne Transmission:経空感染という訳もある)であるというのが本邦以外の全世界の常識です。この「空気感染」は政治論争的な用語となってしまい、昨年2月には空気感染の可能性が高いと中国から報告がなされていましたが、「空気感染するのは麻疹や結核、水疱瘡だけである」という典型的な教条主義の跋扈する医学界に拒絶され、空気感染を主張する科学界との論争となっていました。 合衆国疾病予防管理センター(CDC)は、2020年9月18日にCOVID-19はAirborne Transmission(空気感染、経空感染)するという文書*を公開したものの、下書きであったとして取り下げ、トランプ大統領がCOVID-19に感染し入院するなどホワイトハウスが大混乱していた2020年10月5日に” COVID-19 can sometimes be spread by airborne transmission”と明記した文書を公開しました**。 <*How Coronavirus Spreads 2020/09/18 CDC> <**How Coronavirus Spreads 2020/10/05 CDC>、CDCによるガイダンス”How Coronavirus Spreads”の変遷はこちらのアーカイブからたどることが出来る。> 政治性の濃厚な「空気感染」論争は、この時点で「COVID-19は、空気感染をする」と決着が付いたと言えますが、世界保険機関(WHO)が”Airborne Transmission”を事実上認めるのは、Q&Aで”aerosols”を明記した2021/4/30*と大きく遅れました。 <*Coronavirus disease (COVID-19): How is it transmitted?> 本邦では未だに「空気感染」「経空感染」「エアロゾル感染」といった新知見を認めず、これも厚労省と忖度専門家による国策エセ科学・エセ医療デマゴギーの一つとして本邦の防疫政策を著しく歪めています*。 <*尾身氏「空気感染は起きていない」現時点での専門家の“見立て”2021/05/21 THE PAGE> 昨年秋に突然現れた「まいくろひまつかんせん」という言葉はマイナーな言葉で、CDCが認めたエアロゾル感染を国策エセ科学・エセ医療デマゴギーとして言い換えるために用いたものですが、事実と大きく異なるものです。マスク会食という狂気の沙汰を正当化する詭弁にも用いられています。煙草の煙の中でマスクパカパカすれば煙を吸い込みます。ウイルスを含むエアロゾルも同様です。 なお筆者は、空気感染という用語はあまり科学的に妥当性がなく、「経空感染」を主として用いています。この用語は今後で良いので学術的に再定義すべきと筆者は考えます。 日本を除く世界では、空気感染を前提にCOVID-19感染対策が組み立てられる様になっており、本邦の著しい後進性がここでも目立つようになっています*。 <*最新の知見に基づいたコロナ感染症対策を求める科学者の緊急声明 2021/08/18>
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