【ロンドン=板東和正】英政府は27日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が英国内で確認されたことを受け、南部イングランドで公共交通機関や店舗内でのマスク着用義務を再導入すると発表した。ジョンソン政権はウイルスと共生しながら社会・経済活動の再生を図るため、行動規制をほぼ撤廃していたが、方針転換を迫られる形となった。
英政府は7月19日、人口の大半を占めるイングランドで店舗でのマスク着用義務や他人との距離を確保するルールなどを撤廃。ナイトクラブの営業を解禁し、在宅勤務の奨励も終えた。
英国での1日当たりの新規感染者数は8月上旬時点で2万人程度だったが、増加し、今月26日に5万人を超えた。さらに、27日にはオミクロン株の感染が英国内で2件確認されたことが公表され、ジョンソン政権は撤廃した行動規制のうち、マスク着用を再び義務化する方針を決定した。
英政府はマスク着用のほか、英国への全ての入国者を対象に到着後2日以内のPCR検査を義務づけ、陰性の結果が出るまで自主隔離するよう求める方針。
オミクロン株に感染した疑いがある人と接触した場合には、ワクチン接種完了の有無に関わらず10日間の自主隔離を義務付ける。
これらの措置は導入から3週間後に感染状況をみて見直すという。サービス業の規制は行わない見通し。
ジョンソン英首相は27日、「オミクロン株は非常に急速に広がっており、
(ワクチンを)2回接種した人の間でも広がる可能性がある」と指摘。マスク着用の義務化などにより「(オミクロン株の)国内での拡大を遅らせる必要がある」と理解を求めた。
また、9月から開始した3回目のワクチン接種を急ぐよう呼びかけた。
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