17日午後1時ごろ、広島県呉市の市議会に姿を見せたのは、谷本誠一市議。
飛行機の中でマスクの着用を拒否し、出発を遅らせたとして、辞職勧告決議案の提出や、市議への警告などを行うか決める、政治倫理審査会を初めて開き、本人を呼んで話し合いが行われた。
谷本市議「多くの方が、あなたが迷惑をかけているじゃないか。遅らせたじゃないかと言うんだけど、それは結果であって、わたしも迷惑を被ってます」
谷本市議は、2月6日、北海道・釧路発羽田行きの旅客機に、知人男性とともに搭乗した際、客室乗務員からマスクを着けるよう求められたが、拒否。
その当時の映像を見ると、機内後方に立っている谷本市議とみられる人物が、マスクを着用していないのがわかる。
谷本市議は、飛行機を降ろされ、1時間14分出発が遅れた。
「私らが大暴れして騒いで、客に害を及ぼすようなことはまずあり得ないし、そこへ座ってひとつも動いていません。それをそのようなところを拡大解釈されるのは、これはまさに人権侵害にあたると考えている」と主張している谷本市議。
この問題で呉市に寄せられた苦情は、16日までにおよそ1,670件にのぼっている。
阪本昌行市議「谷本議員がやっていることは、感染拡大を助長する活動」
谷本市議「わたしから言わせれば、作られた計画されたパンデミックで、多くの方が不幸に陥っている。その人類の救済として、わたしは活動を取っている」
飛行機を遅らせた責任について...。
神田隆彦市議「責任の重さを感じているか?」
谷本市議「信念の行動を取った。『谷本のおかげで議会が泥を塗られた』とか、そのような考えをお持ちだろうと推察しますが、わたしはそのような認識はございません!」
まったくかみ合わない議論に、出席していた議員からは思わず本音が。
阪井市議「とにかくわたしの実感では、おかしいとしか言わないし、議員の前に人間としてどうなのか」
議会終了後、今回のマスク騒動について、計画して起こしたのかと問われると。
谷本市議「成り行きでなった。成り行きでそうなったということで、天がわたしを導いたと考えています」
呉市議会は、次の審査会のあと、審査の結果を議長に報告することにしている。
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