コロナ禍も3年目を迎え、消費者ニーズの変化とともにマスクの進化は加速した。そこで最新トレンドをふまえ、人気商品を厳選。担当編集&ライターが性能や着用感をチェックした。
医療従事者が信頼を寄せるハイグレードマスクも人気
マスクの市場規模は現在も拡大している。コロナ禍直前に発表された国内のマスク市場規模が415億円だったのに対し、2021年は2930億円に達するなど、7倍以上の成長を見込む(富士経済調べ)。市場では使い捨ての不織布タイプが9割を占める中、消費者の間では、飛沫や粒子の捕集効率に優れた高性能フィルタータイプへの関心が高まっている。
KF94やN95など、サージカルグレードをうたう商品が急増していることがその証拠。N95規格のマスクはフィルター性能に優れ、空気感染する結核の病棟でも採用されていると、広島大学 大学院医系科学研究科の坂口剛正教授は話す。
「これと同じように約0.1μmの粒子を99%カットする高機能マスクもたびたび目にしますよね。でも、それはフィルター性能に限った話。鼻を出してマスクを着用する〝鼻マスク〟が問題視されていますが、サイズが合わないマスクを着用するのもNG。マスクと肌の間に隙間を作らないことが、花粉やウイルス対策には重要です」
花粉&新型コロナマスク選びで押さえるべき2大ポイント
【1】5μmの粒子をカットするフィルターが有効!
花粉が約30μmなのに対し、新型コロナウイルスは約0.1μmと非常に小さい。ただし、ウイルスは飛沫とともに放出されるため、飛沫のサイズである約5μmの粒子をカットできるマスクであれば必要十分だ。
【2】感染予防に重要なのは左右上下の隙間対策
鼻、顎、頬の部分に隙間が生じるマスクでは、せっかくの高性能フィルターも意味をなさない。素材が持つ機能性に着目するのは大切だが、何よりも自分の顔にフィットする形状のマスクを選ぶこと。
●捕集率はココで見極める
広島大学 大学院医系科学研究科
坂口剛正教授
35年にわたってウイルス学を研究。現在は新型コロナウイルス研究を行なっている。
【トレンド 1】サージカルタイプ
「N95」「KF94」などは医療現場でも使われる認証規格。「KF94はファッショナブルな見た目の商品が多く人気です」(坂口さん)
女性人気の高いダイヤモンド形状
QuickShield『KF94高機能マスク(5枚入り)』548円
アメリカ食品医薬品局FDAとKF94規格の認証を得た4層の不織布マスク。上部・中央部・下部の3つのパネルで構成した3D立体構造で、鼻から顎までしっかり包み込む。
〈ココがすごい〉3面折りたたみ式でノーズワイヤ入り。口元の空間が広いため、メイクなどが崩れにくいと女性に評判。
■ 4項目をチェック!
フィルター性能 ★★★★★ 上下左右の密着感 ★★★★
呼吸のしやすさ ★★★★ コスパ ★★★
生地にハリがあり、特徴的なダイヤモンド形状を長時間維持するため、呼吸がラク。
薄くて軽くムレにくい先端素材のN95マスク
ナフィアス『NafiaS®-N95マスク(30枚入り)』6930円
高い捕集効率とともに世界最高水準の薄さと軽さを実現した最新素材NafiaS®を採用。くちばしのような形状で口元の空間をしっかり確保。2本のループを頭にかけて着用する。
〈ココがすごい〉ほかのN95マスクと比べ薄くて軽い。繊維が細いため微粒子はカットしながら通気性が良く呼吸がしやすい。
■ 4項目をチェック!
フィルター性能 ★★★★★ 上下左右の密着感 ★★★★★
呼吸のしやすさ ★★★★★ コスパ ★★
素材は高密度ながら軽くて息がしやすく声の通りも良い。口周りの密着感は随一かも。
からの記事と詳細 ( N95、KF94、ナノファイバー、幅広耳ひも、進化が続くマスクの最新トレンド| - @DIME )
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