連日の猛暑が続く日本列島は30日も、関東甲信や東海で40度に迫る厳しい暑さとなった。夏本番を迎える前の猛暑に、より体調管理が重要になる。
就寝時や日中のマスク着用など、何を気をつければいいのか。
29日は朝から熱中症とみられる症状で救急搬送が相次いだ。東京消防庁によると、東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)では同日午前9時現在、20~91歳の男女計11人が救急搬送された。
寝る前に水分とエアコン
日本救急医学会理事で日本医科大学付属病院高度救命救急センター長の横堀将司医師は「就寝時は水分をとることができないが、汗をかくため体内の水分が減ってしまう。朝起きた時に、脱水症状になるケースがある」と話す。
脱水症状になれば熱中症を招く恐れがある。予防するには、寝る前に経口補水液などの水分をしっかりとることが大切という。
ほかにも寝る前の室温が高い場合、「エアコンをつけて寝るなど、暑さに応じて対応した方がいい」とする。
節電も求められているが「エアコンは熱中症予防に重要。ほかの部分で節電を心がけてほしい」と呼びかける。
マスク着用時と未着用時、違いは?
マスクの着用はどのようにすればいいのか。
横堀医師によると、マスクの内側の温度は外側の温度より平均で1・78度高いという報告がある。
だが、「マスクをつけているからといって熱中症に直結するわけではない」。
成人男性がマスクを着用した状態と着用していない状態で運動した場合、体の中の温度である深部体温に差はないとするデータがあるという。
ただ、「熱中症弱者」とされる高齢者や子どもを調べたデータはなく、高齢者らへの影響はわからない。
体には負荷 熱中症につながる恐れも
一方で、マスクをつけていると心拍数や呼吸数は上がるという。
「体に負担がかかっているので、少しでも苦しかったり疲れたりしたら、マスクを外してこまめに休んでほしい。負荷がかかった状態が続けば、熱中症につながる恐れもある」と話す。(本間ほのみ)
からの記事と詳細 ( マスクの中は外側より1.78度高い? 熱中症にならないためには - 朝日新聞デジタル )
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