新型コロナウイルス禍で長引くマスク生活を少しでも快適に過ごしてもらおうと、仙台市青葉区の会社社長松根寿さん(68)がマスクの内側に貼る芳香剤を開発した。商品の中に組み込まれた香りのカプセルを指でつぶすと匂いが広がり、おおむね24時間楽しめる「持ちの良さ」が特長。指を汚さない衛生的な構造や簡易な製法によって今春特許を取得しており、販路拡大を目指す。
障害者の仕事づくりにも
商品名は、使用感に引っかけて「PUCHIN’n(ぷちん)プチッと弾ける香り」。50円玉を小さくしたような直径1・5センチほどのフェルト材の中央に、直径3ミリのカプセルが埋め込まれており、マスクの内側に貼って使う。
使い始める際はカプセルを指でプチン。つぶすと中から香り成分がフェルトに染み出し、マスク内を良い匂いに保つ仕組みだ。
香りはスペアミント、レモンライム、オレンジソーダ、グレープフルーツの4種。松根さんは「仕事や勉強に集中したい働く人や受験生、マスクが嫌いな子どもらに幅広く使ってもらえる」と話す。
松根さんは測量・設計やコンサルティング業を営む傍ら、障害者就労施設の運営などに携わってきた。コロナ禍でマスクの着用が常態化したことに着目し、2020年の秋から芳香剤の開発に挑んだ。
粒状のカプセルを手作業でフェルト材に埋め込む工程が一番の手間で、改良を重ねた。フェルト材の中央に穴を開け、大量のカプセルの中をくぐらせると自然に一つ入るようにして、量産を可能にした。
実際の作業は青葉区の障害者就労支援施設「未来工房仙台」が担い、松根さんがライフワークとしてきた「障害者の仕事づくり」にもつなげた。
こうした製法や、カプセルをつぶしても指が汚れない仕組みによって今年4月、「芳香部材およびその製造方法」で特許を取得。販売を担う「サンエイ」(仙台市)も松根さんがこの事業のために興した。
松根さんは「市販はもちろん、企業が顧客に配るノベルティグッズとしても広がってほしい」と話す。
1箱10個入り352円。連絡先はサンエイ(0120)330477。
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