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Wednesday, October 26, 2022

マスク着用めぐり懲役4年求刑「マスク不着用に名を借りて我欲を押し通し極めて悪質」 | MBSニュース - 毎日放送

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 飛行機内でマスクの着用をめぐってトラブルとなり、客室乗務員にケガをさせて運航を妨げたなどの罪に問われている男の裁判で、検察側が懲役4年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、元大学職員の奥野淳也被告は、2020年9月、釧路発・関西空港行きのピーチ・アビエーションの機内で求められたマスク着用を拒否し、客室乗務員の腕をねじり上げるなどの暴行を加えて軽いけがをさせ、飛行機を緊急着陸させたなどの罪に問われています。

 26日の裁判で、検察側は以下のように述べて、懲役4年を求刑しました。

 「マスク不着用に名を借りて我欲を押し通し、日本全国で乱暴狼藉に及んでいて、犯行は極めて悪質」

 「ピーチ・アビエーションの事件では模倣犯が既に出ていて、判決次第では今後も模倣犯が出てくることが危惧され、広く社会に害悪を与える」

 「36歳という年齢でも我欲を押し通し、社会内での改善更生も見込めず、保護観察も守れるとは思えない。刑務所で徹底的に矯正教育を受けるべき」

 などと、奥野被告を強く非難しました。

 検察側の論告を、奥野被告はマスク不着用で、椅子のリクライニングに深くもたれながら静かに聞いていました。

 一方、弁護側の主張です。

 「乗務員の職務を妨げる安全阻害行為には当たらない。マスクをせずに意見を言う奥野被告への偏見や、異質な存在だとして奥野被告を排除することは許されるのか、背景も含めて判断してほしい」として無罪を主張しました。

 裁判長から「最後に付け加えて述べておきたいことがあればどうぞ」と促された奥野被告は、冒頭、証言席から立ち上がり、1枚の絵を傍聴席に向けて示してこう切り出しました。

 「これは『ルビンの壺』です。壺と言われたら壺に見えるし、2人の人が見つめあう姿だと言われたら2人の人に見える。マスク着用をめぐる問題は物を見るレンズという問題を先鋭に露呈しました」

 そのうえで、マスクの着用は「民間信仰から始まり、政府がお墨付きを与えたことで、いわば”国教”になった」と述べ、「マスクを着用していないとまさに非国民とされ、人権を与えられないかのようになりました」と主張を重ねました。

 最後に奥野被告は、「私は無罪です。無実です。2020年にピーチ機内でマスクをつけなかったことを大変誇りに思います。」と締めくくりました。

 判決は12月14日に言い渡される予定です。

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