【11月9日 CGTN Japanese】イスラエルのガザ地区に対する地上部隊の作戦拡大に伴い、ガザ地区の携帯電話やインターネットの通信状況が悪化したとされます。一方で、米スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこのほど、ガザ地区で活動する国際支援団体を対象に「スターリンク」のサービスを提供すると表明しました。イスラエルはこれに強く反発し、「スターリンク」との接続を切断すると強調しています。
中国の軍事学者である張学峰氏は同件について、ガザの国際支援団体に少量の「スターリンク」端末が提供される可能性はあるが、ウクライナに提供したほどではないとの見方を示しました。「マスク氏のウクライナへの『スターリンク』サービスの提供は、当時の西側世論の期待に沿ったものであり、自社の宣伝のためでもあった。しかし今、ガザへの大量な提供は米国の政策や利益に合致しないので、マスク氏も米政府の意見を完全に無視することはないだろう」との分析です。
張氏はまた、「イスラエルがガザと外部とのつながりを切断したことは、自らの軍事行動がいかなる監督も受けないようにするためだ。『スターリンク』によってつながれば、イスラエルによる情報封鎖が打破され、外部からガザ内部の情況をより多く知ることができるようになる。特にイスラエルの軍事行動による人道的災難が、よりタイムリーかつリアルに世間にさらされる。イスラエルはこのことで、世界の世論の強大な圧力に直面するだろう。同時に、ハマスの武装勢力がイスラエル軍を攻撃する映像が広い範囲に伝えられれば、イスラエル軍の士気が打撃を受けることになる。イスラエルはさらに、ハマスの武装勢力が『スターリンク』用端末を入手して、情報を発信することを懸念している」との見方を示しました。
「スターリンク」は民間企業が運用する商用衛星コンステレーションですが、米国は近年、「スターリンク」の軍事化を進めています。ロシア・ウクライナ紛争において、ウクライナ軍は複数のルートを通じて数万台もの「スターリンク」端末を入手しました。ウクライナはそのことで、効率的な通信網を確保しただけでなく、ロシア軍の軍事目標への攻撃にも役立てるようになりました。そして現在は、「スターリンク」がイスラエルとパレスチナの衝突に出現する可能性が出てきました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News
からの記事と詳細 ( マスク氏がガザ支援で「スターリンク」提供表明 中国人学者「イスラエルの情報封鎖が崩れる可能性」 - AFPBB News )
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