時事通信 外信部配信
【サンパウロ時事】ブラジル連邦最高裁判所は8日、X(旧ツイッター)オーナーのイーロン・マスク氏がSNS上で裁判所の命令に従わないと投稿し司法を妨害したなどとして、捜査開始を命じたと発表した。昨年1月の国家中枢機関襲撃事件の背景となったSNS上のフェイクニュースに厳しい姿勢を示すブラジル司法当局と、サービス基盤を提供するマスク氏との対立が激化した。
最高裁のモラエス判事は、Xに対して一部の利用者がフェイクニュースを流したなどとして、これらのアカウントを停止するよう命じていた。マスク氏は先週末、Xへの投稿で、命令が「厳しい検閲」であり、「ブラジルの法律と人々の意思に反しているようだ」と批判。モラエス氏の辞任や弾劾を求めた。
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