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Wednesday, May 8, 2024

【ヴィクトリアM】マスクトディーヴァ坂路で自己ベスト 辻野師「GⅠということでしっかり作った」 - サンスポ

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マスクトディーヴァは坂路を軽快に駆け上がった

(ヴィクトリアマイル、2024年5月12日、GI、東京11R、芝・左1600m)

マイル女王決定戦のヴィクトリアマイルの追い切りが8日、滋賀県の栗東トレーニングセンターで行われた。サンケイスポーツ杯阪神牝馬S1着のマスクトディーヴァ(栗東・辻野泰之厩舎、牝4歳)は坂路を抜群の推進力で駆け上がり、自己ベストを更新する4ハロン52秒9を馬なりでマーク。GⅠ仕様の仕上げを施しており、初のビッグタイトル奪取へムードは最高潮だ。

黒鹿毛をなびかせて、美しく力強く駆け上がった。マスクトディーヴァが柔らかな日差しに照らされた栗東坂路で熱のこもった最終リハーサル。動きを見届けた辻野調教師は、満足げな表情で切り出した。

「時計は予定より少し速くなりましたが、フォームも息の乱れもなく軽々と上ってきました。ちょうどいい調教になったかなと思います」

序盤は軸がぶれない安定したフォームで折り合って進む。徐々に加速しながら直線に入ると、ノーステッキながら抜群の推進力でシャープに伸び、余力十分に自己ベストの4ハロン52秒9(ラスト1ハロン12秒1)をマークした。「今回はGⅠということでしっかり作りました。いい状態で向かえると思います」とうなずいた。

デビューは3歳1月と遅かった。「とにかくきゃしゃな印象で時間がかかるなと思いました」とトレーナーは当時を振り返る。春のクラシックには間に合わなかったが、昨秋のローズSで芝1800メートルのJRAレコードタイムを0秒8更新する1分43秒0で重賞初制覇。続く秋華賞では2着も、3冠牝馬リバティアイランドより速い上がりを繰り出して高い素質を証明した。

今年は「何としてもGⅠを獲りたい」との思いで、春の目標をここに据えてローテーションを組んだ。始動戦の東京新聞杯こそ出遅れて6着に敗れたが、前走のサンスポ杯阪神牝馬Sでは好位から鮮やかに突き抜けて重賞2勝目。モレイラ騎手の手綱がゴール前で緩むハプニングがありながらの快勝で地力は相当なものだ。「前走はジョッキーの腕にも助けられたが、彼女の瞬発力も見せてくれました」と振り返る。

父は2012年に香港GⅠクイーンエリザベスⅡCを制したルーラーシップ。解散した角居勝彦厩舎の所属馬で、指揮官は同厩舎の助手時代に調教に携わっていた。「賢いところや加速の素晴らしさはお父さん譲りだと思います。この子の活躍で父の価値がさらに上がればうれしい限りですね」と期待を寄せる。

渾身の仕上げで態勢を整え、いざGⅠ獲りへ。「適性はもう少し長い距離かもしれませんが、レースセンスの良さと能力の高さでマイルにも対応してくれています。何とかタイトルを取らせてあげたいです」と力を込めた。府中の長い直線をトップギアで駆け抜け、新女王に名乗りを上げる。(増本隆一朗)

短期免許で来日中のジョアン・モレイラ騎手(40)=ブラジル=は、これまでJRA・GⅠに18回騎乗し2018年エリザベス女王杯(リスグラシュー)、今年の桜花賞(ステレンボッシュ)の2勝。ヴィクトリアマイルは初騎乗となる。今回は4月6日から騎乗して先週まで60戦19勝(勝率・317、連対率・517)。JRA通算でも578戦179勝で勝率・310、連対率・488と高い数字を残している。

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