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Tuesday, March 10, 2020

【新型コロナウイルス対策】「手作りマスクは効果が期待できない」と米専門医 - Esquire

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の恐怖が席巻するこの時代の象徴とも呼ぶべき、医療用マスク(サージカルマスク)の話です。

 2020年1月中国で発生した新型コロナウイルスはその後もなお、世界中で猛威をふるっていますが、その影響で(また、辛いことに花粉の季節とも相まって…)、マスクをつける人々の姿を街中やニュースで目にする機会が非常に増えたかと思います。

 日本では、他人に迷惑をかけないという社会的なモラルもあり、病気は「うつさない」「うつされない」という衛生意識でマスクをつける人がもともと多いのですが、マスクを装着して外出する習慣のないアメリカでさえ、マスクをつけている人々は歩く光景を街でよく目にするようです。



◇マスクの不当転売に罰金 ― 政令改正を閣議決定

 そして世間を騒がせているのが、薬局やオンラインストアで巻き起こっている「マスク不足問題」のニュースです。日本政府は2020年3月10日、新型コロナウイルスの感染拡大にともない品薄となっているマスクの不当転売を禁止するため、国民生活安定緊急措置法の政令改正を閣議決定したばかり。同年3月15日に施行され、購入価格より高い値段でマスクを転売する行為を法的に規制します。これに違反すると、懲役1年以下または100万円以下の罰金が科されることとなります。

 そんな緊急措置法もありますが、世界的にこのマスク不足はまだまだ終わりが見えないのは事実…。そんな折、マスクを手作りする人たちも増えているようです。

 例えば、キッチンペーパーと輪ゴムを使って自家製マスクをつくることが、安くて手軽で簡単であるため“簡易処置”として世界的に注目されています。
  

◇自家製の手作りマスクは救世主となるか?

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Men's Health US

 「手作りマスクには正直なところ、『それほど効果を期待することができない』と言わざるを得ないのではないしょう」と、首をかしげるのはジョンズ・ホプキンス健康安全保障センターの上級研究員アメシュ・A・アダルジャ博士です。

 手作りマスクの使用は、「感染予防としての効果が薄いだけでなく、使い方を誤れば、むしろ感染リスクを高めてしまう可能性があります」と、アダルジャ博士は指摘しています。

 ある医学論文では、布マスクは医療用マスク(サージカルマスク)と比べるとウイルス感染するリスクが高いと結論づけています。医療従事者が布マスクを使用してもウイルスの感染は防げなかったとしています。つまり、一般の人が布マスクを手作りし、それを使用すると、感染リスクはさらに高くなってしまう危険性もはらんでいる…と言えるのです。

 「でも、なにも身につけないよりマシなのでは?」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか?
 

◇そもそもマスクの効果を過信しない

 マスクの主な働きは、ウイルスに感染してしまった方が第三者へ感染を拡大しないための拡散予防効果が主です。

 新型コロナウイルスに関連した世界保健機関(WHO)の報告では、症状のない人のマスクの着用は“推奨されていない”わけです。また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)でも、「マスク着用は推奨しない」としています。そもそもDIY動画などで紹介されている布などを用いた手作りマスクは、「新型コロナウイルス予防には効果が期待できない」とCDCは公表しています。

 さらにCDCが2019年に発表したある研究によると、医療従事者を対象にマスクを着用している方がインフルエンザにかかる割合を調べたところ、大気中を浮遊する微粒子からの飛沫感染予防に効果を発揮する「N95マスク(N-95 respirator)(直径0.3マイクロメートルの粒子を95%以上除去できるという)」を着けた人で8.2%、ドラックストアなど一般の人でも購入できる医療用マスク(サージカルマスク)を着けた人で7・2%の割合でインフルエンザにかかったという結果もあります。

US医療総監(U.S. Surgeon General)の投稿:
皆さま、マスクの買い占めをおやめください! 公共空間における #新型コロナウイルス の感染予防の効果はありません。診察等、病人のケアを行う医療従事者のためのマスク不足が生じれば、医療現場および社会全体のリスクに直結します!

 新型コロナウイルスに限らず、風邪やインフルエンザの感染予防においても同様です。原則として、マスクは咳(せき)やくしゃみなどの症状のある人が「他人にうつさないため」につけるものであり、「他人からうつされることを予防する」ものではないと理解すべきでしょう。

医療従事者のためのマスク不足が生じれば、医療現場および社会全体のリスクに直結する

◇それでも…効果の高いマスクはあるのか?

 新型コロナウイルス(COVID-19)は呼吸器ウイルスであり、約2メートル以内の接触で感染を広げていきます。ですから一般的に、待機中を浮遊する微粒子からの飛沫感染予防に大きな効果を発揮する「95マスク」などの、顔面への密着性が極めて高い医療用マスクが効果的と言えるでしょう。

 ですが、例えその「N95マスク」であったとしても、正しい方法で使用していなければ密着性はなくなります。すなわち、感染リスクを抑えることは期待できない…となるわけです。つまり使用法を誤れば、「N95マスク」ですら自家製手作りマスクとなんら変わりないということを認識しておくべきでしょう。

 手作りマスクは緊急避難的なタイミングのみ使用すべきで、それを頼りにしてはいけないというわけです。もしあなたが、マスク不足だからといって手作りマスクをつくろうとしているのであれば、考え直したほうがいいでしょう。
 

◇新型コロナウイルス対策は、マスクよりも「手洗い」が効果的

 『品簿が続くマスク、その着用に効果はあるの? 専門家「手洗いはより効果的」』の記事でも解説していますが、マスクよりもずっと効果的なのはやはり「手洗い」です。

 マスク不足で、医療従事者や必要性の高い人にマスクが行き渡らないのは大きな問題です。効果が不明確なマスク着用に依存するよりも皆さんぜひ、きちんと正しい手洗いを徹することにしましょう。

Source / Men's Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。

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March 11, 2020 at 06:39AM
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