新型コロナウイルスの影響でマスク不足が深刻化するなか、西宮市に住む中国人の歌手の男性が、中国から購入したマスク１万枚を市に寄付しました。
マスクを寄付したのは、中国出身で、西宮市に住む歌手の李広宏さんです。
３日、マスク１万枚が入った段ボールを積んだ車で、市役所を訪れました。
３３年前に来日した李さんは、阪神・淡路大震災で被災したことをきっかけに、東日本大震災や中国の四川大地震を支援する義援コンサートを行うなどの活動に取り組んできました。
新型コロナウイルスが感染拡大するなか、音楽活動を通じて知り合った中国の知人を通じてマスクを購入したということで、「必要としている市民に渡してほしい」と石井登志郎市長に手渡しました。
李さんは、「一市民として地域に貢献したいと考えた。全世界の人々が心を一つにしてウイルスと戦っていきたい」と話していました。
西宮市では、先週、友好都市の中国の紹興市からことし２月に送った非接触式の体温計１０個のお礼として、マスク３万８０００枚と防護服１０００着などを受け取っていて、今回の１万枚とあわせて市内の医療現場や介護施設などに配布することにしています。
【中国からお礼のマスク届く】
ことし２月、新型コロナウイルスの感染が広がった中国にマスクを支援した兵庫県や伊丹市にもお礼のマスクが届いています。
このうち兵庫県は、阪神・淡路大震災の際などに義援金を寄せてもらった中国の広東省と海南省に、ことし２月、災害時のために備蓄していたマスクあわせて１００万枚余りを送りました。
すると、先月下旬、医療用のサージカルマスクなどが▼広東省から６５万枚、▼海南省から１０万枚届きました。
また、伊丹市ではことし２月、友好都市である広東省の佛山市に１万枚のマスクを送り、先月、佛山市から３万枚のマスクが届けられたということです。
このほかにも▼兵庫県には中国のネット通販最大手「アリババグループ」の創業者から１万枚、▼神戸市には中国・上海市の企業から２万３０００枚のサージカルマスクが届けられ、いずれも医療現場や介護施設で活用されているということです。
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April 03, 2020 at 12:27PM
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中国人歌手がマスク１万枚寄付｜NHK 兵庫県のニュース NHK NEWS WEB 04/03(金) - nhk.or.jp
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