12日の米株式相場は小幅反発。米10年債利回りは10カ月ぶりの高水準にとどまった。景気回復の見通しや新型コロナウイルスワクチンの接種進展が意識された。
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S&P500種株価指数は日中の大半をもみ合った後、上昇して終了。エネルギー株や素材株、一般消費財銘柄が値上がりした。ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数の上昇率はS&P500種を上回った。
S&P500種は前日比0.1%未満上げて3801.19。ダウ平均は60.00ドル(0.2%)高の31068.69ドル。ナスダック総合は0.3%上昇。
ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.13%。同年債入札(規模380億ドル)の需要が底堅かったことから、利回りは朝方の上げを消した。
米国債利回り上昇で金融状況がどう変わるのか見極める動きが広がる中でも、市場全体のムードは引き続き総じて楽観的だった。新型コロナワクチン接種の進展が楽観の理由になっている一方、パンデミック(世界的大流行)のさなかに株式相場を最高値に押し上げた投機的動きなどを巡る懸念は残っている。
DWSグループの米州担当最高投資責任者(CIO)、デービッド・ビアンコ氏は「財政政策の変化を消化することに最も注目が集まっている」と指摘。「主要長期金利へのアンカーが失われ始めている」と述べた。
外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して広範に下落。薄商いの中、ドル指数は4営業日ぶりに反落。米国債利回りが下げに転じると、同指数も下げ幅を拡大した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%低下。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.2207ドル。ドルは対円で0.5%安の1ドル=103円76銭。
ニューヨーク原油先物相場は6営業日続伸し、約10カ月ぶりの高値をつけた。ドル安を受け、ドル建てで取引される原油が買われた。6日続伸は昨年5月以来の長期連続値上がり。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、96セント(1.8%)高の1バレル=53.21ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は92セント高の56.58ドル。
金スポット相場は5営業日ぶりに上昇。米国債利回り低下とドル安を受け、代替資産としての金に対する需要が回復した。スポット価格はニューヨーク時間午後2時57分現在、0.5%高の1オンス=1853.86ドル。前日までの4営業日続落は昨年11月以来の長さだった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.4%安の1844.20ドルで終えた。
原題: Stocks Rise; Dollar Weakens Versus Majors Peers: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Extends Broad Losses as U.S. Yields Retreat: Inside G-10(抜粋)
Oil Tops $53 With Weaker Dollar Boosting Appeal of Commodities(抜粋)
Gold Snaps Slump as Gains in the Dollar, Treasury Yields Recede(抜粋)
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