資産家レックス・グリーンシル氏が目指す難解な金融サービス事業を世界的な融資の一大勢力に転身させる野心的な計画は急速に崩壊しつつある。
クレディ・スイス・グループや ソフトバンクグループといったグリーンシル氏(44)の最も熱心な支援者らが、同氏率いるサプライチェーン金融事業グリーンシル・キャピタルが行った融資に疑問を呈し、同社に大きな打撃を与えた。
ほんの昨年まで70億ドル(約7500億円)の企業評価を目指し、将来的には株式公開も計画していた同社は今、破産申請も含めた選択肢を議論していると事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
規制が緩い短期の企業融資に特化するグリーンシルのビジネスの急激な暗転の根底にあるのは、同社の融資先にどれだけの信用力があるのかという多くの投資家が尋ねている根本的問題だ。
クレディ・スイスの答えは明快とは言えない。同行はグリーンシルが手掛けるサプライチェーン・ファイナンスのファンドの一部債権の評価に「不確実性」があるとして、100億ドル相当のファンドを凍結した。
クレディS顧客、グリーンシルのファンドから4億ドル超引き出し
グリーンシルの最大の支援者であるソフトバンクGの認識はもっと厳しい。事情に詳しい複数の関係者によると、ソフトバンクGのビジョンファンドはグリーンシルへの投資15億ドルについて2020年末に評価額を引き下げた。評価額をほぼゼロにすることも検討中だという。
ソフバンクG、グリーンシルに出資した15億ドルの大半を減損処理へ
関係者の話では、グリーンシルは破産申請の可能性を議論しているのに加え、アポロ・グローバル・マネジメントへの運営事業の売却についても話し合っている。
原題:
Greensill’s Risks Prove Too Great for Even Its Biggest Backers(抜粋)
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