14日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比109円75銭(0.38%)安の2万8608円49銭で終えた。前日までの2日間で700円超上げていたことで戻り売りが優勢となった。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念がくすぶっているのも引き続き相場の重荷で、下げ幅は一時200円を超えた。
売り一巡後は次第に下げ幅を縮小した。今後、国内企業の決算発表が本格化するのを前に、業績期待が強い銘柄には資金が流入した。時価総額が大きいトヨタ、ソニーGは小幅高で終えるなど主力株を中心に押し目買い意欲が強かった。
午後は安い水準で動意の乏しい展開だった。日本時間15日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、米金融政策の先行きを見極めたいと様子見ムードが強まった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も反落した。TOPIXは4.48ポイント(0.23%)安の1963.16で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2429億円だった。売買高は9億8118万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1177、値上がりは910、変わらずは105銘柄だった。
ファナック、ファストリ、信越化、富士フイルムが下げた。一方、リクルート、京セラ、太陽誘電、NTTデータが上げた。3~5月期の連結純利益が前年同期比31倍だった東宝は大幅高となり、上場来高値を更新した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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