俳優の西島秀俊が主演した映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督、8月20日公開)が17日、第74回カンヌ国際映画祭の独立賞である国際映画批評家連盟賞とAFCAE(アフカエ)賞をダブル受賞した。
国際映画批評家連盟賞は日本映画では2001年の「回路」(黒沢清監督)以来、20年ぶり。AFCAE賞はフランスの独立興行主たちの連合組織AFCAEにより授与される賞で19年に設立。これまで「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)などが受賞している。
同映画祭のコンペティション部門にも出品されており、最高賞「パルムドール」獲得に弾みがつきそうだ。濱口監督は12日の記者会見で「国際映画祭が自分を発見してくれたし、育ててくれたという印象を強く持っている」と語っていた。パルムドールの発表は日本時間18日未明に発表される。
村上春樹氏の同名短編小説にほれ込んだ濱口監督が自ら脚本も手掛けて映画化。演出家の家福(西島)が秘密を残して亡くなった妻(霧島れいか)との思い出がつまった愛車で地方の演劇祭に向かい、寡黙な専属ドライバー(三浦透子)と出会うことで、過去を見つめ直す物語だ。濱口監督、霧島、三浦はレッドカーペットに参加したが、西島は仕事の都合で現地入りできなかった。
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