おそらく、コロナ禍でどこよりも知名度を上げた会社のトップは、思いもよらぬ経歴の持ち主だった。 以前は名もなき「東亜産業」の渡邊龍志社長が名古屋市にマスク10万枚を寄付し、河村たかし市長と記念撮影に応じる様子がメディアに取り上げられたのは、昨年3月18日のこと。続けて、4月9日にも東京都にマスクを100万枚、アルコール入りハンドジェル5万本を寄付し、その目録を手にする小池百合子都知事とともに写真に納まった。ほかに、広島市に10万枚、福岡県、佐賀県、北九州市にも合わせて40万枚のマスクを供与している。 折からのマスク不足に、東亜産業は社会貢献活動の一環と称し、地方自治体への「マスク寄付活動」なるものを展開した。むろん、篤志家か売名行為かはこの記事をご清覧のうえ、判断いただくとして、一時的には社会的信用を得ることに成功したには違いない。 (カネに振り回される人々のドラマを描く「週刊新潮」の連載コラム「MONEY」より)
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「週刊新潮」2021年9月30日号「MONEY」欄掲載
からの記事と詳細 ( 「マスク寄付」「PCR検査キット」でぼろ儲けの「東亜産業」 会社トップはインチキ中国残留孤児2世(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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