14日のニューヨーク原油市場は変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大の影響で原油の需要が落ち込むことへの警戒感が和らいでいることを背景に、国際的な原油の先物価格が一時、およそ2か月ぶりに1バレル=84ドル台まで値上がりしました。
14日のニューヨーク原油市場では、原油価格の国際的な指標となるWTIの先物価格が一時、およそ2か月ぶりに1バレル=84ドル台まで値上がりしました。
変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大が、経済活動に及ぼす影響は限定的だという見方が出て、原油の需要が落ち込むことへの警戒感が和らいでいることや、アメリカの原油の在庫の減少傾向が続いていることが背景にあります。
WTIの先物価格は、去年10月下旬におよそ7年ぶりの水準となる1バレル=85ドル台まで上昇したあと、オミクロン株の感染拡大への懸念から一時、62ドル台まで下落していましたが、再び上昇に転じています。
上昇が続けば、日本国内のガソリン価格も上昇するなど、影響が及ぶことが懸念されます。
市場関係者は、「今後、オミクロン株の感染者数の増加がピークをすぎ、減少に転じれば原油の需要が高まるという観測も出ている。市場の関心はオミクロン株の感染拡大がいつまで続くかなど、感染状況に集まっている」と話しています。
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