27日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比501円32銭(1.88%)安の2万6198円79銭で前場を終えた。前日の米株式市場で主要株価指数が大幅安となった流れを受け、東京市場では運用リスクを回避する売りが優勢となった。下げ幅は一時600円を超えた。
前日の米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が4%近く下げるなど、主要株価指数が下落。中国の都市封鎖拡大の可能性が高まり、世界景気の減速やサプライチェーン(供給網)が混乱するとの懸念が強まった。26日に決算発表したネット検索のアルファベットが時間外取引で大幅安になったことも投資家心理の悪化につながった。
午前の中ごろから日経平均はやや下げ渋った。心理的な節目の2万6000円が近づく場面では当面の安値とみた買いが入った。米株価指数先物が日本時間27日午前に堅調に推移したことも支えとなった。
東証株価指数(TOPIX)も反落。午前の下落率は1.34%だった。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4078億円、売買高は5億7243万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1581と、全体の9割弱を占めた。値上がりは214、変わらずは43銘柄だった。
前日に決算発表したファナックが急落した。東エレクやソフトバンクグループ(SBG)も安い。一方、アサヒや塩野義が買われた。郵船など大手海運株も上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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