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Monday, June 13, 2022

学校での原則マスク着用は任意着用よりも2次感染を減らす - 日経メディカル

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 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。

 5月30日~6月5日に最もツイート数が多かったのは、Pediatrics誌の論文「School Masking Policies and Secondary SARS-CoV-2 Transmission」(学校のマスク対策とSARS-CoV-2の2次感染)で2734件だった。児童生徒がマスクを着用することで、学校での新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大防止効果を評価した研究で、従来の研究と異なるのは学校で見つかった感染者数全体ではなく、学校での2次感染者数に着目した点だ。

 2021年7月26日から12月13日まで、米国の9州61地区で、幼稚園から中学校に該当する学校に通学する生徒111万2899人と15万7069人の教職員を含めたコホートを設定した。このうち46地区が原則として全員がマスクを着用するユニバーサル・マスク方式をとっており、9地区は部分的なマスク着用、6地区が任意でマスクを使用する方針を採用していた。追跡期間中に1次感染が4万601件、2次感染は3085件報告された。

 任意でマスクしていた地区は、ユニバーサル・マスク地区に比べて2次感染率が3.6倍で、市中感染100例当たりに換算すると、ユニバーサル・マスク地区で発生した2次感染は7.3件と推定されたのに対して、任意マスク地区の2次感染は26.4件と推定された。これらの結果から著者らは、ユニバーサル・マスク方式は、個人の判断に任せる任意のマスク方式に比べて、2次感染の抑制効果が高かったと結論している。

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