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Wednesday, August 17, 2022

【米国市況】株は下落、ハイテクに売り-ドル上昇し一時135円台半ば - ブルームバーグ

kuebacang.blogspot.com

17日の米国株式相場は下落。S&P500種株価指数は4営業日ぶりの下げとなった。7月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨が発表され、必要以上に政策を引き締めるリスクが認識されたことが明らかになり、市場では今後の利上げ軌道を見極める展開となった。

  • 米国株は下落、ハイテク株は終盤に売り再開
  • 米国債は下落、物価統計受けた英国債主導の売り
  • ドルは一時135円台半ば、FOMC議事要旨受け伸び悩む
  • NY原油は4日ぶり反発、米在庫急減で景気懸念が後退
  • NY金は3日続落、FOMC議事要旨発表後は下げ渋る

  S&P500種は前日比0.7%下げて4274.04。FOMC議事要旨が発表される前の水準付近で引けた。ハイテク株中心のナスダック100指数は1.2%下げた。ダウ工業株30種平均は171.69ドル(0.5%)安い33980.32ドル。ナスダック総合指数は1.3%下落。議事要旨によれば7月のFOMC会合では、いずれは利上げペースを減速させる必要性で合意したが、それまで実施した政策引き締めのインフレ抑制効果を精査したいとの認識も示された。

FOMC議事要旨、いずれ利上げ減速と引き締め策の精査が適切に (1)

  朝方に発表された7月の米小売売上高は、前月から変わらず。自動車販売の減少とガソリン価格の大幅下落に抑えられたが、他のカテゴリーは堅調だった。

米小売売上高は足踏み、ガソリン安が押し下げ-自動車販売が減少 (2)

S&P 500 retreats after bid fails to overtake 200-DMA

S&P500種株価指数(黄)、200日移動平均(青)

出所:ブルームバーグ

  個別銘柄では、利益が会社予想と市場予想の両方を大きく下回った ターゲットが下落。ホームセンター大手のロウズは住宅市場の軟化にもかかわらず決算が予想を上回り、株価は上昇した。

  アムンディUSの株式・米国責任者兼ポートフォリオマネジャー、マルコ・ピロンディーニ氏は「業績と利益率が来年にかけて悪化するのに伴い、相場が現行水準から調整される可能性は十分以上にある」と指摘。「米利上げは続き、景気は減速し、おそらくはリセッション(景気後退)に陥るだろう。来年のリセッション入り確率は通常より高い。こうした要素をすべてまとめてみれば、もっと堅実なアプローチが重要と思われる」と述べた。

  米国債相場は下落。英インフレ統計をきっかけに英国債主導の売りがかさんだ。米20年債入札の低調も長期債に売り圧力を加えた。FOMC議事要旨を受けて、利回りは小幅に押されたが、利回り曲線のスティープ化は続いた。ニューヨーク時間午後4時12分現在、10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い2.89%。

  外国為替市場ではドル指数がFOMC議事要旨の発表後に伸び悩んだものの、ドルは主要10通貨のほとんどに対して上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。一時は0.5%上昇していた。ドルは対円で80銭(0.6%)高い1ドル=135円2銭。一時は135円台半ばまで上昇した。ユーロは0.1%未満高い1ユーロ=1.0179ドル。

  BMOの欧州為替戦略責任者スティーブン・ガロ氏はリポートで、「日本の 貿易赤字は東日本大震災と原発危機直後の水準に急速に近づいている」と指摘。「年内にこの水準に達するのではないかと考えている。赤字は円に強力な流出圧力をかけており、FOMCが利上げを停止した後もドルが対円で上昇を続けるとわれわれがみているのはそのためだ」と説明した。

  ニューヨーク原油先物相場は4営業日ぶりに反発。先週の米原油在庫が急減したことが明らかになり、米景気減速で需要が鈍るとの懸念が和らいだ。

  米エネルギー情報局(EIA)の統計によると、先週の原油在庫は706万バレル減り、原油輸出は 過去最高を更新した。オアンダのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は、「EIAのかなり強気の統計は、世界のリセッション(景気後退)に対する懸念を和らげ、トレーダーらに余剰生産能力がいかに限られるかを思い出させた」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は、前日比1.58ドル(1.8%)高の1バレル=88.11ドル。ロンドンICEの北海ブレント10月限は1.31ドル上げて93.65ドル。

  ニューヨーク金相場は3日続落した。ドル高と米金利上昇が引き続き金の重しになった。

  ただ、午後に7月のFOMC議事要旨が発表された後は下げ幅をやや縮めた。金融当局者らがいずれは利上げペースを減速させる必要性で合意したことが分かり、ドルと米金利が伸び悩んだ。

  オアンダのモヤ氏は「議事要旨は利上げ幅がじきに縮小するというウォール街の見方を裏付けた」と指摘し、「金融当局がタカ派姿勢を弱めれば弱めるほど、金価格は上がりやすくなる」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、FOMC議事要旨の発表前に0.7%安の1オンス=1776.70ドルで引けた。金スポット価格は米東部時間昼頃に一時0.9%安の1759.84ドルに下落。午後3時前の時点では約0.5%安で推移した。

原題: Stocks Retrench After Fed as Tech Resumes Selloff: Markets Wrap(抜粋)

Dollar Pares Gain on Fed Minutes; Euro Holds Steady: Inside G-10(抜粋)

Treasuries Slide, Led by Belly; Losses Pared After Fed Minutes(抜粋)

Oil Rallies as US Demand Revives, Easing Concerns About Slowdown(抜粋)

Gold Pares Losses as Fed Minutes Point to Smaller Rate Hikes(抜粋)

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