米ツイッター社との訴訟を巡り、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）が２９日、ツイッター社のセキュリティー問題を内部告発したピーター・ザトコ氏に証言を求めたことが明らかになった。マスク氏が裁判所に提出した資料によると、ザトコ氏の証言録取は９月９日に行われる予定。
マスク氏がツイッター社の買収計画を撤回したことを受け、同社は買収実行を求めて７月に提訴していた。
マスク氏は、ツイッター社が公表している偽アカウントの数が実態より少なすぎると問題視。元セキュリティー部門責任者のザトコ氏も、偽アカウントについて「正確な数を公表していない」と指摘していた。
ザトコ氏は７月、米司法省などに「セキュリティーに重大な欠陥があるにもかかわらず、公表しなかった」とする告発文を提出した。米上院司法委員会も告発の事実関係などを調査する方針を示している。（ニューヨーク支局 小林泰裕）
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