9日午前の東京外国為替市場で円相場は上昇した。12時25分すぎには1ドル=143円10銭近辺まで買われた。日銀の黒田東彦総裁が9日、岸田文雄首相と会談したと伝わった。会談後に「為替の急激な変動は好ましくない」などと述べたと伝わり、円買いを後押しした。12時時点は143円67~68銭と前日17時時点に比べ14銭の円高・ドル安だった。
8日に欧州中央銀行(ECB)が通常の利上げ幅の3倍にあたる0.75%の利上げを決めたことを材料にユーロ高・ドル安が進み、対円でのドル売りに波及した面もある。足元は急ピッチで円安・ドル高が進んでいたため、週末を前にいったん利益を確定するための円買い・ドル売りも入った。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が8日、インフレ抑制のために利上げを継続する姿勢を改めて示したことを受けて朝方は円売り・ドル買いが目立っていた。9~12時の円の高値は143円52銭近辺、安値は143円95銭近辺で、値幅は43銭程度だった。
円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=144円61~64銭と前日17時時点に比べ1円07銭の円安・ユーロ高だった。一時は144円71銭近辺と、2015年1月以来の安値を付けた。ユーロは対ドルで上昇し、12時時点は1ユーロ=1.0065~67ドルと同0.0084ドルのユーロ高・ドル安だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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