米連邦準備制度理事会(FRB)は7日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、物価高騰とタイトな労働市場が向こう1年間の米成長見通しに重しになったと指摘。一方で、物価の伸びについては鈍化の兆候が見られると指摘した。
ベージュブックでは「将来の経済成長見通しは引き続き総じて弱い。調査先は今後6カ月から12カ月に需要が一段と軟化すると予想している」と記された。ベージュブックは通常、連邦公開市場委員会(FOMC)会合の2週間前に公表される。
物価水準については「極めて高い状態が続いた」としながらも、9地区は物価上昇ペースがある程度鈍化したと報告した。12地区全てにおいて、特に食品価格と家賃、光熱費、ホスピタリティーサービス価格が大きく上昇した。
労働市場は引き続きタイトで、労働力不足が複数のセクターで重しとなった。これらに加えて、サプライチェーンの混乱継続が製造業活動を妨げた。賃金は全地区で上昇したが、7月初旬と比較すると伸びは鈍化した。
調査先はまた、居住用不動産の軟化を報告。住宅販売は全ての地区で減少した。金融当局の利上げも背景に、住宅ローンの30年物固定金利は6%を超え、ローン需要は落ち込んでいる。
原題: Fed Report Shows Weak US Growth Outlook With Inflation Cooling(抜粋)
(ベージュブックの内容を追加し、更新します)
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