文部科学省は、4月1日から学校教育の現場でマスクの着用を求めないとしていることから、現場での具体的な対応を定めた衛生管理マニュアルを改定し、全国の教育委員会などに通知しました。
それによりますと▼児童や生徒、それに教職員については、マスクの着用を求めないことを基本とした上で、▼登下校時に混雑した電車などに乗る場合や医療機関、高齢者施設などを訪問する場合はマスクの着用が推奨されるとしています。
また、▼マスクの着用を希望している場合や健康上の理由でマスクを着用できない児童や生徒に対しては、学校や教職員がマスクの着脱を強いることがないよう求めるとともに、▼マスク着用の有無による差別や偏見がないよう適切に指導することも求めています。
さらに▼理科の実験や観察、それに合唱や調理実習など感染リスクが高い学習活動を実施する際は、十分な換気など一定の感染症対策を講じるとしているほか、▼給食のときは、「黙食」は必要ないものの、大声での会話を控えるなどの対応を求めています。
永岡文部科学大臣は記者会見で「教育委員会や学校に対して丁寧な情報発信を行い、児童や生徒が安心して充実した学校生活を送ることができるように取り組んでいく」と述べました。
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