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Tuesday, April 11, 2023

学校生活まだマスク 着ける、着けない「個人の自由」でも… 気になる周囲の目 新年度スタートした熊本県内 |熊本日 ... - 熊本日日新聞

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 新型コロナウイルス対策のマスク着用ルールが緩和され、熊本県内でも原則「マスクなし」での学校生活が基本となった。ただ、3年以上続くコロナ下での生活への慣れもあって、10日の新年度の始業式では児童生徒の多くがマスク姿。感染再拡大への懸念や、周囲の目を気にする声も聞かれた。素顔で過ごす日常が戻るには、まだ時間がかかりそうだ。

 文部科学省は3月、新学期からのマスク着用は原則不要とする方針を全国の教育委員会に通知。換気や大声での会話を控えるといった対策を取れば、合唱やグループ活動もマスクなしでできるとした。県教委、熊本市教委とも国の方針に沿って対応する。

 熊本市東区の月出小ではほとんどの児童がマスク姿で登校。外した児童は少なく、酒井志郎校長(52)は「着ける、着けないは個人の自由。意思を尊重することを分かりやすく伝えたい」と話す。

 手洗いや検温などの対策は引き続き徹底。文科省がマスク不要とした調理実習も、マスクと使い捨て手袋を着用するという。

 帯山西小(中央区)も感染再拡大に気を配る。給食時は当面、机を向き合わせず前向きのまま。荒木隆伸校長(54)は「いつ感染が急拡大するか分からない。しばらくは元に戻せないのではないか」と見通す。

 出水中(同区)の始業式で、体育館に集まった2~3年生約600人はほぼ全員がマスク姿。生徒の一人は「周りが着けていると外しにくい」と話した。

 若杉敏郎校長(59)は「外すことに慣れていない生徒がいる。表情を見てコミュニケーションしてほしいが、学校から『外してください』とは言えない難しさがある」とつぶやく。「マスクなしでも大丈夫」と伝えるため、自らは率先して外している。

 「脱マスク」の時期について、5月8日の「5類」移行を目安とみる学校関係者は少なくない。今後は「着ける」「着けない」を巡るトラブルも心配される。中学3年の長男がいる中央区の髙梨沙織さん(44)は「思春期で難しい年頃。いじめにつながらないよう配慮してほしい」と言う。

 文科省はマスクの着脱を無理強いせず、差別や偏見を防ぐ指導の徹底を求めている。熊本市教委は「病気や障害などでマスク着用が難しい場合もある。人によってさまざまな事情があると認識してもらえるよう、学校や家庭に改めて注意を促す」としている。(臼杵大介、元村彩)

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