テスラのイーロン・マスクCEO。
Danny Moloshok/Reuters
- イーロン・マスクはテスラの決算説明会で、ウォーレン・バフェット、エヌビディア、サイボーグ、「ゲーム・オブ・スローンズ」などに言及した。
- 忠実な個人投資家を愛していると語り、信用取引に対しては警告を発した。
- また、クレジットカード負債の増加や混迷深まる経済状況を懸念している。
テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)CEOは、2023年7月19日に行われた同社の第2四半期決算報告会で、サイボーグや「ゲーム・オブ・スローンズ」、エヌビディア(Nvidia)、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)など、さまざまなテーマに触れた。
テスラの他にスペースX(SpaceX)のCEOであり、ツイッター(Twitter)のオーナーでもあるマスクは、信用取引の危険性について個人投資家に警告し、クレジットカード負債の増加について警鐘を鳴らし、世界経済の状況についてはまったく訳が分からないと語った。
以下でマスクの12の名言を紹介しよう(簡潔にするために編集を加えている)。
- 「需要はフック(人の心に刺さるもの)から外れすぎていて、もはやフックさえ見えない」(サイバートラックについて話す中で)
- 「私は世界経済を見るための水晶玉を持っていない。水晶玉を貸してもらえると本当にありがたい。ある日、世界経済が崩壊しているようだと思ったら、次の日にはすべてがうまくいっている。はっきり言って、一体何が起きているのかさっぱり分からない。分かるといいのだが」
- 「多くの人にとって、毎月の収支はぎりぎりだ。実際、クレジットカード負債が増加しているということは、赤字の人も多いということだ。クレジットカード負債は本当に恐ろしい」
- 「企業価値は5倍、いや10倍になるだろう。だがその過程における試練や苦難、市場の雰囲気がどのようなものになるのか、誰にも予測できない。だからこそ、古くから言われている『バイ・アンド・ホールド(株式等の長期保有)』という言葉は正しい」
- 「私は小口株主、特に良い時も悪い時もずっとついてきてくれた人々のことをとても大切に思っている。みんな、愛してる。マクロショックや株式市場の躁うつ病的な性質のコントロールはできない。だからこそ、激動の時代には信用取引には手を出さないように勧めている」
- 「ウォーレン・バフェットはこう言った。『頭のおかしな男がやってきて、あなたの家の外に立ち、家の価格を叫ぶとする。だがその価格は毎日変わるんだ。家自体は変わらないのに。株式市場もこのようなもので、扱いが非常に難しい』」(株式市場のボラティリティについて)
- 「その企業の製品やサービスがいいと思うのであれば、市場がパニックになった時に買い、市場が過熱気味の時に売ればいい。売ることを推奨しているわけではないが、安く買って高く売るといい」
- 「多くのAI企業が大規模言語モデル(LLM)などを開発している。私は『それがそんなにすごいのなら、なぜ自動運転車をつくれないのか』と言いたい。その方が難しいからだ。それが理由だ」
- 「我々はエヌビディアのハードウェアを多く使っている。実際、配送されるやいなや使っている。率直に言って、もし彼らが十分なGPUを提供してくれるなら、Dojo(AI機械学習のために作られたテスラ独自のカスタムスーパーコンピュータプラットフォーム)は必要ないかもしれない。しかし、それには対応してもらえない。彼らは非常に多くの顧客を抱えているからだ」
- 「ニューラリンク(Neuralink)のインプラントとロボットの手足を組み合わせることで、自分の手足を欠損した人に信じられないほどの能力を持つサイボーグの体を与えられるだろう。現実世界の『600万ドルの男』(1970年代にアメリカで放送されたサイボーグが登場するテレビドラマ)だ。しかし、600万ドルはかからない。6万ドル(約850万円)の男だ」
- 「小銭のゲームだ。『ゲーム・オブ・スローンズ』のようなものだが、(競っているのは玉座ではなく)小銭だ」(テスラのコスト削減努力について)
- 「私はFSD(完全自動運転)に泣かされてきたが、これは今年の終わりには人間より良くなっているだろう。とはいえ、まだ規制当局に承認されたわけではなく、実用化されるとしたらまずはアメリカだ。最初は1つの市場に集中しなければならない。私はこれまで間違ったことがあったし、今回も間違っているかもしれない」(テスラの完全な自動運転モードの完成に向けた取り組みについて)
からの記事と詳細 ( イーロン・マスク、テスラ決算報告での12の発言…バフェット、エヌビディア、サイボーグに言及 - Business Insider Japan )
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