欧州連合（ＥＵ）は違法コンテンツや偽情報の取り扱いを巡る規定違反の疑いでイーロン・マスク氏のＸ（旧ツイッター）を調査する。ＥＵの行政執行機関、欧州委員会がデジタルサービス法（ＤＳＡ）施行後、主要オンラインプラットフォームに対する初の調査手続きに踏み切った。
欧州委は18日、Ｘを調べる正式な手続きを始めたと発表。２カ月前にはサイト上での有害コンテンツの扱い方についてＸに警告を発していた。
Ｘ広報のジョー・ベナロッチ氏は電子メールで、「Ｘは引き続きＤＳＡ順守に努めており、当局の手続きに協力している。このプロセスが政治的な影響を受けず、法に基づき行われることが重要だ」とコメントした。
ＤＳＡは違反が繰り返された場合、高額な制裁金処分やＥＵ市場からの排除もあり得ると定めている。
欧州委のブルトン委員（域内市場担当）は同日、Ｘは透明性の義務規定に従っていない疑いがあり、ユーザーインターフェースにも問題があるとみられ、調査を受けているとＸに投稿。
これに対し、マスク氏はＸを通じＥＵが他のソーシャルメディアに対し行動を起こしているかどうかを同委員に問い、どのソーシャルメディアプラットフォームも完璧ではなく、Ｘよりも「はるかに悪い」ものもあると主張した。
原題： Musk’s X Faces First EU Probe Since New Disinformation Rules (2)、Musk Asks Breton if ‘Taking Action Against Other Social Media’（抜粋）
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