愛猫は爪切りが大嫌いでいつも大暴れする――。飼い主のこうした悩みを解消するための、いっぷう変わった見た目の「猫用マスク」が売り上げを伸ばしている。猫の顔をすっぽり覆うことで落ち着かせ、爪切りがしやすくなるという。
室内で暮らす猫は月1回程度の爪切りが必要だが、爪切りを嫌がって暴れる猫もいる。猫には目隠しをするとおとなしくなるという習性があり、鼻周辺を除く猫の顔を布製のマスクですっぽり覆うことで、短時間で爪切りが完了するという。
猫用品を手がけるクロス・クローバー・ジャパン（盛岡市）が開発。2015年に発売し、これまでに3万枚以上を売り上げた。商品名は「もふもふマスク」（2640円）で、子猫から、短頭種の「鼻ぺちゃ猫」まで対応するために8サイズを展開。猫の骨格にフィットする立体縫製技術でずれを防いでいるという。赤や白などこれまでの5色に加え、2月22日の猫の日に合わせて新色の黒も発売した。
同社の太野由佳子社長によると、開発のきっかけは「爪切りで大暴れをする愛猫は動物病院で麻酔をかけて爪切りをしていたが、高齢になり身体への負担が心配」という顧客の悩みだったという。新型コロナウイルス禍をきっかけに自宅で爪切りに挑戦する人は増えたというが、同社が23年12月に愛猫家224人に実施した調査では、約半数が爪切りが苦手と回答したという。【町野幸】
からの記事と詳細 ( 「猫用マスク」売り上げ好調 顔をすっぽり、その用途は… - 毎日新聞 )
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