戦禍を逃れて避難しているウクライナの青年が日本で起業した。手がけているのは、耳にひもをかけずに着けられるオリジナルマスクの開発・販売。ウクライナでの戦闘激化に伴い、いったんは夢を断たれそうになったが、異国の地で再出発を果たした。
「ファッション性に特化したマスクを日本で作り直しました。ウクライナの復興に役立ちたい」。ニキータ・ショロムさん(24)は東京都内で2月に開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」の関連イベントで、自社のブースを設け、両国の経済関係者ら約100人にアピールした。政府要人や企業幹部らと個別に会話する機会もあり、「斬新で面白い」などと前向きな反応が寄せられたという。ニキータさんは「信じられないほど貴重な機会だった」と手応えを話す。
開発したマスクはナイロン生地で洗うことができ、繰り返し使える。両耳にかけるひもがなく、中央に挿入されたワイヤフレームとシリコーンパッドで顔を軽く挟むようにして装着する。それでも激しい運動でなければ落ちることはない。
蛇腹のように折りたためる独特の形状は、米国で警察官が使っている折りたたみ式の盾からヒントを得た。肌との接触面を極力減らし、化粧崩れしにくい特長もある。「エチケットや感染症対策のためだけでなく、ファッションとしても楽しんで使ってほしい」と話す。女性を主なターゲットにしているが、男性も着用できる。
新製品には「NASK(ナスク)」と名付けた。「従来のマスク(MASK)の…
からの記事と詳細 ( 斬新ひもなしマスク 「日ウの懸け橋に」ウクライナ青年が開発 - 毎日新聞 )
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