電気自動車（ＥＶ）メーカー、米 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）は、モディ首相との会談も予定していたインド訪問を延期した。テスラでの極めて重要な責務に対応しなければならないためだと説明した。
マスク氏はＸ（旧ツイッター）への投稿で、「残念ながら非常に重要なテスラの責務によりインド訪問は延期せざるを得ないが、年内の訪問をとても楽しみにしている」と述べた。当初の予定では今月21日から２日間の日程でインドを訪れ、インド市場進出計画を発表する計画だった。
テスラは14日に世界の従業員の10％以上を削減すると公表。上級幹部２人も退社するなどテスラにとって極めて慌ただしい一週間の最後に訪問延期が発表された。
2023年６月にニューヨークで会談したマスク氏（左）とインドのモディ首相
このインド訪問計画はモディ首相にとってタイミング的に重要な意味を持っていた。インドでは19日から総選挙の投票が始まり、３期目を目指すモディ氏はマスク氏のような資産家からの投資で有権者に大きくアピールできるとみられていた。
一方、マスク氏も宇宙開発企業スペースＸの人工衛星事業「スターリンク」のインドでのライセンス取得を目指していた。
原題： Musk Postpones India Visit, Citing Heavy Tesla Obligations (1)（抜粋）
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