米電気自動車(EV)メーカー、 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が進めるコスト削減で、新たな犠牲者が出た。夏季インターンだ。
テスラはインターンシップ開始予定の数週間前に採用を取り消した。これを受け、インターン希望者はリンクトインで他の雇用主に採用するようアピールしている。
米マイアミ大学の学生、ジョシュア・シュライバーさんは「午前8時46分、フライト情報を求めてテスラの電子メールを開いた。午前11時25分には、インターンシップのオファーが取り消されていた」と 投稿。シュライバーさんの勤務開始日は3週間後で、既に多額の住宅費を費やしたという。
テスラのインターンに採用されるはずだった他の多くの人と同様、シュライバーさんも学期末が間近に迫っている。テスラからの採用取り消しの電話が突然だったため、夏休みの代わりの仕事を探す時間があまり残されていないという。
一方、テスラの現役社員もリンクトインに 投稿。ダイアナ・ローゼンバーグ氏は、自身のオンラインネットワークに対し、同社で近く勤務を開始する予定だったインターンの1人を採用するよう呼びかけた。
テスラでバッテリー供給に携わる同氏は、今回のインターン採用取り消しの決定について、同社で進められている大規模なレイオフが原因だと指摘した。
マスク氏は先月、テスラが 「全世界で10%以上の人員削減という難しい決断を下した 」と表明。それ以来、同氏がさらなる削減を推し進める中、複数の幹部が同社を去った。500人規模の急速充電器「スーパーチャージャー」チームと新設されたマーケティング部門の大部分が削減されたと、ブルームバーグ・ニュースが報じていた。
マスク氏の考えに詳しい関係者によると、同氏の人員整理の決断の背景にあるのは、EV販売の低迷や、次世代の自動運転車「ロボタクシー」という夢への多額の出費だ。ブルームバーグの報道によれば、同氏は20%の削減を目指している。
シュライバーさんやローゼンバーグ氏は投稿以上のコメントを控えた。マスク氏はコメント要請に応じていない。
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原題: Tesla Interns Are the Latest Target in Elon Musk’s Staff Cuts(抜粋)
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