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Thursday, February 20, 2020

花粉早くも飛散で困惑 マスクない中“新治療法”も - www.fnn.jp

気になるニュースの疑問をひもとく、「はてな」。

今年もまた、つらい季節がやってきた。

春の日差しを感じるころにやってくる“花粉症”のシーズン。

2020年は暖冬の影響で、例年よりも早く花粉の飛散が始まった。

3月中旬並みの陽気となった関東では、20日も街では、「目に来る、目がショボショボしてきたり」といった声が聞かれた。

さらに、2020年は花粉症の悩みに追い打ちをかける事態が。

新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクが入手困難に。

そこで、“マスク難民”も大注目の花粉症対策を緊急取材。

さらに、今シーズンお目見えした“新たな治療法”も。

20日、取材班が向かったのは、都内のクリニック。

患者(30代)「昨日も鼻水とくしゃみが止まらなくて、何も仕事が手に着かなかった」

鼻水など、花粉症の重い症状に悩まされている接客業の30代の女性。

2020年は、記録的な暖冬の影響で、例年より早く花粉の飛散が始まり、すでに1月から多くの患者が来院しているという。

この診察中に気になるやり取りが。

麹町皮ふ科・形成外科クリニック・苅部淳院長「『ゾレア』という根本から(花粉を)ブロックする注射も出ています」

聞きなれない「ゾレア」という薬。

いったいどんなものなのか、実際に見せてもらうと。

苅部淳院長「鼻づまり・目のかゆみとか、皮膚のかゆみとか、全身症状をすべて抑えられるという薬になります」

今シーズンから花粉症の治療薬として、新たに承認された「ゾレア」。

どのような効果があるのかというと、そもそも花粉がわたしたちの体に入ってくると、花粉を攻撃する「抗体」が作られる。

この「抗体」が、「免疫細胞」と結合し、新たな花粉侵入に備える。

しかし、再び入ってきた花粉と、この「抗体」がくっつくと、「免疫細胞」がアレルギー反応を引き起こす物質を放出。

この物質によって、くしゃみや鼻水などの症状が引き起こされるのが「花粉症」。

一方、“新治療薬”の「ゾレア」を注射すると、ゾレアがこの抗体と先にくっつき、免疫細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応を防ぐことができる。

月に1回か2回の注射で、これまでの薬などでは効果が得られなかった人も、症状が軽くなる可能性がある新たな治療法。

しかし、“だれにでも手軽に使える”というわけではない。

苅部淳院長「(ゾレアを使える人は?)血液検査をしてもらって、基準値を満たす患者さまのみになります」

花粉症の症状の重さは、くしゃみや鼻水などの程度により「軽症」、「中等症」、「重症」、「最重症」までの4段階に分類される。

このうち、「ゾレア」が使えるのは「重症以上」のみ。

さらに、年齢や体重、血中の抗体の量など、さまざまな条件を満たした場合でないと使えない。

また、副作用として、呼吸困難や失神、立ちくらみなどの症状が出ることがあるという。

花粉症の患者(30代)「1回打てば4週間ってことなので、そんなに負担もなさそうですので、気になりますけど、ちょっとお値段が...」

気になるお値段は、少々高め。

保険が適用される薬だが、1回に150mgを使う場合で、3割負担だとすると、およそ1万4,000円が自己負担となる。

こうした最新治療も注目される一方で、花粉症に悩む皆さんが、日々実践しているのは、やはり“マスク”。

ところがその頼みの綱が、新型コロナウイルスの影響で、どこも品薄状態。

20日、都内のドラッグストアでは、マスクの入荷がない代わりに、別の花粉対策グッズがずらり。

そこで、売れ筋の商品を聞いてみると。

キムラヤ日比谷口店・藤川智恵美店長「鼻の中に塗って花粉の侵入を防ぐ商品だったり、髪の毛からお顔をスプレーで花粉を防ぐものというのを取り扱ってる。(売れ行きは)例年に比べるとだいたい2倍~3倍ですね」

さらに、自宅で手軽にできる花粉症対策があった。

品薄が続く、マスク以外の花粉症対策とは、都内のクリニックで聞いてみると。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長「街の中でとっさにできるのは、ハンカチ、マフラーなどで鼻の入り口を覆う。それからワセリンがありますね」

ワセリンを綿棒などで鼻の穴の入り口付近に塗ることで、花粉が体の奥にまで届かなくする効果が見込まれるという。

一方、新型コロナウイルスが広がる今、肺炎の症状とされる「だるさ」や「息苦しさ」が、花粉症の症状と似ていて、判断に困るという声も。

街では、「(症状が出ても)コロナだと思わないですよね。花粉症だろうなって思っちゃいそう」といった声が聞かれた。

この、2つの見分け方については。

伊藤博道院長「(コロナと花粉症の見分け方は?)花粉症の場合にはですね、やはりとくしゃみと鼻水が主症状。花粉症で37.5度以上の熱が数日間以上続くことは少ないと思います」

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February 20, 2020 at 07:09PM
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