声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」のコーナー「リポビタンD TREND NET」。今回のテーマは「マスクなしの利用客、タクシーへの乗車拒否を国が認可」。ネットニュースサイト「ねとらぼ」編集長・加藤亘さんに話を伺いました。
国土交通省・北海道運輸局は2020年12月18日(金)、タクシーの利用者が正当な理由なくマスクの着用を拒否した場合、運転手が乗車を断ることができるルールの変更を道内のタクシー事業者に認めました。国は、東京や関西のタクシー事業者にも、同様の認可をしていて、マスクを着けない利用客の「乗車拒否」を認める動きが広がっています。 鈴村:タクシーのルールが変更になったということですが、どう変わったのでしょうか? 加藤:運送約款の変更内容は、「タクシー利用客が正当な理由なくマスクの着用を拒否した場合には、乗車を拒否できる」というものです。「正当な理由なく」とあるように、マスクを着用しない人を一律に拒否する内容ではありません。例えば、「病気などでマスクを着けることができない」といった場合には適用されません。 手続きも段階的に定められていまして、利用客がマスクをしていない場合、まず「運転手がマスクを着用していない理由を確認」して、正当な理由がない場合は着用を促します。その上で「着用を拒否された場合」に、運転手が乗車を断ることができるというルールです。 鈴村:ルールを変更した理由について、事業者側の反応は? 加藤:タクシーは、コロナが拡大するなかで、感染のリスクを抱えながらも高齢者や妊婦を含む地域住民の運送を担い、公共交通機関としての使命を果たしてきました。その一方で、タクシー利用者のなかには、酔ったままマスクを着用せずに、大声で話しながら乗車する人がいるなど、運転者から「不安だ」という相談が以前から寄せられていました。 これまでは、マスクをしていない人の乗車を断る場合は、あくまで「現場の判断」だったため、ときにはトラブルに発展するケースもあったそうです。そういった背景があり、今回、運転手の安全を確保して「タクシー事業の安定的な継続」を図るためにルールを変更したということです。 鈴村:すべてのタクシー事業者が、このルールを適用しているのですか? 加藤:現在は北海道をはじめ、東京、大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、三重など、各県に営業区域を持つタクシー事業者がこのルールを適用しています。なかには、東京の「日の丸交通」のように「マスクを着用しない=乗車拒否」のルールを適用していない会社もあります。 日の丸交通の公式サイトの「お知らせ:『運送約款』の一部を変更いたしました」を確認したのですが、「マスク非着用 = ご乗車をお断りするといったことはございませんが、マスク、フェースガード、ハンカチ等での飛沫感染防止対策のお願いをする場合がございます」と書かれています。 鈴村:今回の「乗車拒否」の認可について、ネット上ではどんな意見がありましたか? 加藤:「当然のこと」「マナーとして当然すべき」といった肯定的な意見が多数見られました。なかには「空港やバイキングを提供するホテルなどにも、同様の仕組みが必要ですね」といった意見もありました。また、「逆にトラブルが増えそう」と懸念する声もあり、なかには「罰金などのルールを決めたほうがいい」といった過激な意見もありました。 鈴村:マスクをしないよりも、したほうが感染防止になることは分かっています。マスクを着用できない事情がある方を除いては、やはりマスクはしたほうがいいと思います。ただ、僕もたまにマスクを忘れて取りに帰ることがあるのですが、そういうときのために、マスクの車内販売があると便利だなとは思いました。 ただ、制度ができたことによって(マスクをつけない人に対しても、着用を共有する人に対しても)「横暴だ」とならなければいいなと思います。それぞれに思うところがあって、これを安易に否定せず、対話することで理解できればいいと思いました。 (TOKYO FM「ONE MORNING」より)
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