米国の消費者は極めて高いインフレ水準が長期的に続くとは予想していないことが、ニューヨーク連銀の消費者調査で示唆された。
これによると、1年先のインフレ期待は5.8%に下げた。最後に低下したのは2020年10月だった。3年先の見通しはより大幅に下げ、低下の見方は年齢や教育水準、収入層を超えて広範にみられた。
ニューヨーク連銀のエコノミストらは今回の調査および米ミシガン大学消費者マインド指数のデータに基づく別の分析で、消費者は足元で続く高インフレを特異な性質のものだと認識しているようだと結論付けた。
「消費者はインフレに関する最新ニュースにかなり敏感に反応して短期のインフレ期待を調整しているが、3年先の期待を修正する上では新型コロナウイルス禍前と比べて、最近の実質インフレの急激な動きからはそれほどシグナルを得ていない」とエコノミストらは ブログで指摘した。
同連銀の調査によれば、すべての商品やサービスの価格変動期待が1月に低下した。この中には食品や家賃、ガソリン、医療費、大学の学費、金の1年先の価格変動も含まれる。
3年先のインフレ期待の中央値は0.5ポイント低下し3.5%だった。
原題:
U.S. Inflation Outlook Falls for First Time Since October 2020(抜粋)
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