英石油会社 BPはロシア石油大手 ロスネフチの持ち株処分に向けて動いた。ロシア経済を孤立させる取り組み加わることになり、BPの財務に最大250億ドル(約2兆8900億円)の打撃となる可能性がある。
想定外のBPの動きはロシアのウクライナ侵攻について西側諸国がプーチン大統領にいかに痛手を与えようとしているかを示すものだ。ロシアに約30年前に進出したBPはつい数週間前まで、同国での存在を明確に擁護していた。
しかし、ロスネフチとの提携関係に関し英政府からの圧力が強まった。BPのバーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は先週、クワーテング民間企業・エネルギー・産業戦略相から呼び出され、同社とロシアの関係を説明するよう求められた。同相は27日、BPの動きを歓迎した。
BPのヘルゲ・ルンド会長は発表文で「今回の軍事行動は根本的な変化をもたらした」とし、「BP取締役会は徹底的なプロセスを経た末、国有企業であるロスネフチとの関係は断じて継続できないとの結論に達した」と説明した。
BPは保有する約20%のロスネフチ株の売却を計画しているのかどうかなどは明らかにしなった。ルーニーCEOは社員向け文書で、「財務面の影響」が今後の四半期業績に反映されるだろうと指摘した。広報担当者は最大250億ドルの評価損が計上される可能性を指摘した。
ルーニーCEOはロスネフチ取締役も即時辞任する。BPはロシアで3件の合弁事業を含む他の事業からも撤退する。事業の簿価は約14億ドル。
原題:
BP to Exit Rosneft Stake and May Take a $25 Billion Hit (3)(抜粋)
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