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Thursday, February 10, 2022

幼児にマスクをつける?つけない?感染抑止へ現場は対応に苦慮 島根と鳥取でも違いが… - www.fnn.jp

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第6波で相次ぐ学校や保育施設での感染。この対策の基本、マスクについて両県の保育の現場で違いが出ています。
鳥取市内の保育園に到着した1台のトラック。荷台に積まれた箱に入っているのは、マスクと消毒液です。保育園へと運び込まれます。これは鳥取県が2月から実施しているオミクロン株への緊急対策です。
鳥取県の第6波に伴って発生したクラスターを場所別で見たグラフです。小学校や保育園での感染が50%を占め、こうした施設での感染拡大が顕著となっています。これを受け鳥取県は、県内の保育園や幼稚園など293施設に、10日分の子ども用マスクと消毒液を緊急配布。発育状況などを考慮して可能な範囲でとした上で、現場へは2歳以上の園児にマスク着用を呼びかけています。
この保育園では、県の方針を受けて今週から2歳児にもマスク着用を始めました。

めぐみ保育園・細川ゆかり園長:
「できるのかなという不安もあるが、コロナから子どもを守るということで、危険がないように職員が管理しながらマスクも徹底していきたい」

2歳や3歳の幼児が普段マスクを着用することについて、小児保健学が専門の島根県立大学の前林秀貴准教授は体と心両面について指摘します。

島根県立大学・前林秀貴准教授:
「体重あたりの酸素の消費量を大人と比較すると幼児が多くなりますので、容易に呼吸困難になりやすい特徴があります。マスクを常時装着することの影響は小さくないと思います」

前林准教授によると、代謝の高い子どもの呼吸回数は大人の約1.5倍で、マスクの着用による呼吸の乱れに注意が必要だとします。
次に心への負担について。

前林秀貴准教授:
「子どもは相手の表情を見るなど非言語的なコミュニケーションを使うことが多い。相手の表情がわからないことで、細かいいざこざが出てくる可能性もある」

マスクの着用による感染予防の効果と子ども特有のデメリットがあるといいます。

前林秀貴准教授:
「うまくディスタンスをとりながら、外して良い場面は外すといったメリハリをつけることが必要」

一方島根県は、2歳児のマスク着用についての方針は各市町村に委ねています。このうち松江市内の保育施設しらゆり保育園では…。

しらゆり保育園・鳥谷 純子施設長:
「マスクをつけてくる子もいるが保育園に着いたらすぐにとってしまう。寒気や手洗い、消毒をきちんとする方が良いなと思います」

この保育園では3、4、5歳児はマスクを着用していますが、2歳児以下は苦しくても自分で外すことができないためリスクがあるとし、着用しないことに決めました。

子どもを預ける保護者:
「隠しにくいだろうなと思います」
「鼻を出してしまうし、そのうち外してしまったりするので、あまり小さな子は無理だと思います」

保育の現場職員からは、「長時間着用できず、外したりして衛生面が保てない」
、「園児たちの表情が見えない」という声も。

松江市は、市内105の施設に対し「園児の発達状況に合わせてマスクを着用するよう指示している」としています。

前林秀貴准教授:
「マスクの着用の必要性はあると思うが、やはり周りの大人が子供の様子をしっかり観察するということが必要と思います」

マスクをするべきかしないべきか、幼児教育の現場では模索が続いています。

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