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Saturday, April 30, 2022

欧米では着用見直しの動き 日本でマスクを外せる日はいつ? - 毎日新聞 - 毎日新聞

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多くの若者が行き交う渋谷センター街=東京都渋谷区で2022年4月17日、猪飼健史撮影
多くの若者が行き交う渋谷センター街=東京都渋谷区で2022年4月17日、猪飼健史撮影

 新型コロナウイルスの流行が長期化する中、マスクをつけての生活はすっかり日常の光景となった。欧米では感染状況を踏まえ、着用義務の撤廃や緩和の動きが広まっているが、国内での議論は低調だ。マスクを外せる日はいつ訪れるのか。

 マスク着用を巡り、欧米では今年に入ってから見直しの動きが相次いでいる。

 英国イングランドでは1月、ワクチンのブースター接種(追加接種)の進展や感染者数の減少を踏まえ、屋内公共スペースでのマスク着用義務など大半の行動制限が撤廃された。

 米国の疾病対策センター(CDC)は2月、感染状況の落ち着いている地域でマスクを不要とする指針を発表。電車など公共交通機関では引き続きつけるよう求めたが、その後フロリダ州の連邦地裁が「違法」との判決を出し、全米で着用義務が無効になった。一方、ペンシルベニア州フィラデルフィアでは感染状況の悪化を受け、4月中旬に屋内ではマスクをすることを再び義務づけた。

議論進まぬ背景に日本人固有の心理

 国内の感染者数は3月下旬に東京都や大阪府など18都道府県に出ていた「まん延防止等重点措置」の解除後に一時増加したが、4月中旬以降は大都市圏を中心に減少している。

 欧米に比べ、国内で議論が進まない背景について、大阪大大学院の平井啓准教授(健康心理学)は感染原因を巡る認識と日本人固有の心理が影響しているとする。平井准教授は「海外では感染原因について空気感染が主であるという認識が広まり、マスクの有無にかかわらずウイルス濃度が濃い場所に行けば感染するという意識に変わってきているようだ。だが日本では接触と飛沫(ひまつ)が主な原因とする従来の考え方のままで、感染対策への認識が変更されていない」と指摘する。さらに「日本人の心理として何かしておかないといけないという社会的な規範が広まっており、形式を整えておかないと規範を逸脱するという考え方がある」と分析する。

不必要な場面では見直しも

 感染症の専門家…

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