【NQNニューヨーク=川上純平】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比29ドル07セント(0.1%)高の3万2832ドル54セントで終えた。前週発表の7月の米雇用統計が市場予想を大幅に上回り、米景気への懸念が後退した。ただ、半導体のエヌビディアが業績の下方修正を発表したのを嫌気し、ハイテク株を中心に売りも出て上値は重かった。
雇用統計では雇用者数の増加が市場予想の2倍に達し、米連邦準備理事会(FRB)が速いペースで利上げを続けても米経済は耐えられるとの見方が広がった。景気敏感株や消費関連株の一角が買われた。
ダウ平均の上値は重く、小幅に下げに転じる場面もあった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが8日朝に2022年5~7月期見込みの売上高と売上高総利益率を大幅に下方修正した。同社株は6%安で終え、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなど他のハイテク株の売りを誘った。
10日には7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控える。金融政策を左右しかねないだけに内容を見極めたい投資家が多く、相場が方向感に欠けた一因になった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続落した。前週末比13.096ポイント(0.1%)安の1万2644.459で終えた。エヌビディアに連れ安し、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やクアルコムなど半導体株の下げが目立った。
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