米クリーブランド連銀のメスター総裁は26日、根強い高インフレを退治するために追加の利上げが必要だと述べ、インフレ期待を抑制できなくなるのを防ぐには引き締め政策をより長期間維持すべきだとの認識を明らかにした。
メスター総裁はマサチューセッツ工科大学(MIT)のゴラブ・センター・フォー・ファイナンス・アンド・ポリシーが主催したイベントで講演した。講演テキストによると、「比較的速いペースで引き締めを行ってきたが、現在のインフレ水準と見通しを考慮すると、政策金利の一層の引き上げが必要になると思う」と発言。金融政策は「引き締め的なスタンスにし、実質金利がプラスの領域に入り、しばらくそこにとどまる必要がある」という意味だと説明した。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
同総裁は年内に必要と考える引き締め幅については言及しなかったが、インフレ率を2%に向かう道筋に戻すため当局は「断固とした決意で」取り組むだろうと指摘。インフレ率が数カ月間にわたって鈍化するのを目にしてから、それがピークに達したとの判断を下したいと語った。
質疑応答で同総裁は、当局が米経済に適切な金融政策を決めていくが、世界の他の国々とのつながりがなく独立した島だと考えて決定しているわけではないと発言。「ドルの価値を決めるのは当局ではなく市場だが、われわれは貿易収支や金融市場のボラティリティーの面でドルが米経済に及ぼす影響を理解する必要がある」と述べた。
同総裁はさらに、インフレ率を鈍化させるために政策金利を今後も引き上げていく必要があるとの見解を示した。
原題:
Mester Says Fed Has to Understand Impact of Dollar on US Economy
Fed’s Mester Says More Restrictive Policy Needed for Longer(抜粋)
(総裁発言を追加して更新します)
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