マスクをしていない女性客の乗車を拒否したとして、中部運輸局は静岡県三島市のバス会社に対しバス2台をそれぞれ25日間使用停止処分としました。マスク着用をめぐるバス事業者の行政処分は全国で初めてです。
中部運輸局によりますと行政処分を受けたのは三島市の伊豆箱根バスです。
今年4月、伊豆の国市を走っていた路線バスでマスクを着用していない女性客に運転手が車内放送で着用を求めましたが、女性は応じず口論となりました。
運転手は女性客にマスクを着用しない理由を確認することなく、バス停ではない場所で停車し女性を降ろしたということです。
道路運送法では他の客の迷惑になる恐れのある泥酔した人などの乗車を拒むことはできますがマスクに関しての規定はなく、中部運輸局は「バス停ではない場所で降車させたことも問題だ」と指摘しています。
マスクの着用をめぐりバス事業者が行政処分を受けるのは全国でも初めてで、伊豆箱根バスは「再発防止に向けて全力で取り組む。マスク着用については引き続き協力を求める」とコメントしています。
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