掃除や洗濯、炊事などいろいろあるが、あなたには「死ぬほど嫌いな家事」があるだろうか?
こんな何気ない問いかけを、シャープ株式会社の公式Twitterアカウント(@SHARP_JP)が投稿。するとたちまちアンケート調査さながらの様々な意見が寄せられ、8万5000以上のいいねが付けられるほどの話題となっている(10月27日時点)。
発端となったツイートが投稿されたのは10月18日。シャープ公式の中の人が、今後の参考にするとして「死ぬほど嫌いな家事」を教えてほしいと約83万人のフォロワーに呼びかけたのだ。
ちなみに中の人自身はアイロンがけが死ぬほど嫌いで、洗濯物をたたむのも相当嫌いなのだそう。
なんとなく今後の参考にするので、死ぬほど嫌いな家事をおしえてください。私はアイロンです。
すると…風呂の掃除、排水口の掃除、掛け布団のカバー掛け、グラタンを食べたあとの皿洗い、整理整頓、片付け、黒光りする虫退治、献立を考える、弁当箱を洗う、洗濯物の取り込み、洗濯物の収納、草取り、庭木の剪定、食器洗い、床拭き、トイレ掃除、水筒洗い、ごみをまとめること、鏡の水垢掃除、食洗機で洗った食器に残る水をとる作業…などなど具体的な家事が数多くの意見が集まった。
さらに、上手に排水口を掃除する方法や、布団カバーのかけ方、鏡についた水垢の落とし方など、様々なコツを教える人も登場。悩みがある人と悩みに応える人が一堂に会する、相談イベントのような盛り上がりとなる展開に。
そして、シャープの中の人も改めてTwitterで「1万以上の死ぬほど嫌いが集まった」と反響を受け止め、これらの「嫌い」を減らしていこうと、ライバル企業や他社にも呼びかけたのだった。
今回寄せられた意見は、メーカーや調査会社が行う「ヒアリング」より本音に近いと推測し、「積極的に企画書および会議にお使いください。ほかの会社の方もよかったらどうぞ」とも投稿した。
掃除と洗濯に関するものがツートップ
1万以上も集まったという「死ぬほど嫌いな家事」の数々。その中でも最も多かった家事は何だったのか? シャープ公式Twitterアカウントの中の人に聞いてみた。
――今回話題になった「死ぬほど嫌いな家事」を募集した狙いや意図は?
意図は特にありません。いつも「みんなに聞いてみたいな」ということはいくつか頭にあるので、なんとなくそのうちのひとつを聞いてみただけです。
――「一番嫌い」などではなく、「死ぬほど嫌い」という言葉を選んだ理由は?
私の口癖です。
――最も多かったのは何だったの?
掃除と洗濯に関するものがツートップだったと思います。
――共感したり、意外だと思った「嫌いな家事」はあった?
「死ぬほど嫌でもやらねばならぬ」という声なき声に共感しました。意外だったのは、サッシの桟の掃除とか洗剤の詰め替え補充とか、いわゆる名もなき家事の存在が、嫌いな家事としてあらためて浮かび上がったことです。
――多くの反響が寄せられたことについての感想は?
「みんな日ごろから家事を嫌々がんばっているんだな」と妙に安心しました。
――集まった意見は今後どう活かす?
私は商品開発に直接関わる仕事ではないのでわかりません。ただ期待はしています。近頃はロボット掃除機や便利な家電も増えてきたが、まだまだ人間にしかできない家事はたくさんある。いつか今回の意見が反映された製品が登場し、家事の労力が少しでも減ってほしい。
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