教育学類を代表して学位記を受け取る藤井杏里さん＝つくば市で
筑波大（茨城県つくば市）で二十四日、卒業式と大学院の学位記授与式があり、計四千二百六十人が振り袖やスーツ姿で喜びを分かち合った。昨年度と同様、新型コロナ対策で卒業生だけの出席となったが、マスクの着用は個人の判断に委ねられた。式典が報道陣に公開されたのは四年ぶり。
コロナ禍が始まって三年あまり。この間、学生たちはオンライン講義やマスク着用での受講など制約の多い生活を送ってきた。永田恭介学長は式辞で「限られた条件でのゼミ活動や卒業研究を行ってきた。皆さんの努力に心から敬意を表したい」と祝った。
卒業生代表で日本語・日本文化学類の鎌田真凜（まりん）さん（２２）は「大学での貴重な経験を生かし、より良い社会を切り開くためにも模索し続けたい」と誓った。
工学システム学類の木村晃二（こうじ）さん（２２）は「体調に気をつけ、友人と支え合ってきた」と笑顔を見せた。化学類の五十嵐萌さん（２２）も「二年になって（コロナ禍のため）予定していた実験がなくなり、不安を感じていたが、両親や友人に支えられた」と感謝した。（青木孝行）
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