Michael Gonzalez/Getty Images
- テスラのCEOイーロン・マスク氏は、CNBCのインタビューで人工知能(AI)時代のキャリアについて自身の子どもたちにどうアドバイスするか尋ねられた。
- マスク氏は「AIがわたしたちよりもいい仕事をするなら」充実感を得るのは難しいかもしれないと語った。
- 多くの企業がAI開発に取り組む中、マスク氏は繰り返しこの技術に対する懸念を示してきた。
CNBCのインタビューでイーロン・マスク氏はAI技術に対する懸念を示し、その能力に直面して経験した自信喪失や自身のモチベーションについて語った。
1時間に及ぶインタビューの終盤でマスク氏は、AI技術の急速な発展を踏まえ、自分の子どもたちに価値あるキャリア追求についてどのようなアドバイスをするかと尋ねられた。
しばし間を置いて、子どもが9人いることで知られるマスク氏は「それは難しい質問だ。恐らく自分の心に従って、自分が面白いと思うこと、充実感を得られることを見つけ、できるだけ社会の役に立てるよう努力することだと伝えると思う」と答えた。
同氏は「AIがわたしたちよりもいい仕事をするなら」充実感を得たり、人生の意味を見出すことは難しいかもしれないと語った。
それはAIが「魔法の精霊」レベルにまで進化したことを意味し、何でも頼めるということだという。
「会社のために多くの血と汗と涙を注いできたから、あまり深く考えると正直なところ気も滅入るし、やる気をなくしてしまうこともある」
マスク氏はAIがいずれ人間よりも多くの仕事をこなせるようになる可能性に直面し、友人や家族と過ごす時間を自分は犠牲にすべきなのかどうか、自信を喪失することもあると明かした。
「友人や家族との時間を犠牲にしていても、最終的にAIがこれらのことを全てできるなら『自分はこれをやるべきなのだろうか?』と思う。意味があるのだろうか、と。自分にはよく分からない」と同氏はCNBCに語った。
「モチベーションを維持するにはある程度、意図的に不信の停止をしなければならない」
OpenAIのChatGPTをはじめとするAI技術が世間で大きな支持を得る中、マスク氏は繰り返しこの技術に対する懸念を示してきた —— ただ、Insiderでも報じたように、同氏は少し前にAIの開発プロジェクトを立ち上げ、人材も確保している。マスク氏はOpenAIの初期投資家で共同創業者だが、現在は関係していない。
4月にはFox Newsのインタビューで、AIは「社会にとって危険」だとして政府による監督の必要性を強調していた。同様の反応は労働者や議員らも抱いている。OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は5月16日、政府がAI開発を監督する組織を指名すべきだと連邦議会で述べた。
最終的にマスク氏は自分の子どもたち、そしてこれから社会人になる人々に、人類の役に立つ仕事を追求するようアドバイスした。
「自分が面白いと思うこと、やりがいのあることに取り組んで、社会に貢献することだ」
Insiderはマスク氏にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
からの記事と詳細 ( イーロン・マスク氏に聞いた、子どもたちに贈るAI時代のキャリア・アドバイス - Business Insider Japan )
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