新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5月8日に「5類」に引き下げられてから、すでに2か月以上が過ぎました。
今、あちこちの繁華街や観光地は人があふれて活気を取り戻し、飲食店もお客さんでにぎわっています。ある調査では、海外旅行を予定している人は前年の2.5倍に増えたとか。3年以上もの間、日本全体がどんよりした空気に包まれていただけに、街がにぎわいを取り戻してきたことを私もうれしく思います。
ただし、言うまでもないことですが、この世界から新型コロナウイルスが消えてしまったわけではありません。日本の感染者数は増加傾向にあり、「すでに感染の第9波に入った」と指摘する医療関係者もいます。今後も「ウィズコロナ」の暮らしが続く以上、充実した日々を送るためにも、3年間で学んだ感染対策の知恵を生かしたいものです。
そこで、これまでもこのコラムで何度も取り上げてきた感染対策の代表格、マスク着用について考えてみましょう。
そもそも、政府がマスク着用を原則として推奨せず、「個人の判断に委ねる」ことにしたのは、3月13日からです。しかし、マスクを外す人は多くはありませんでした。5月に感染症法上の分類が5類に変わってもしばらくは、電車の中ではほとんどの乗客がマスクを着用していました。
でも、7月に入って以降、猛暑のせいもあってか、外している人がじわじわと増えてきた印象があります。先日、そう混雑していない通勤電車内で周りを見回すと、目に入る人たちの半数ほどがノーマスクでした。地域や時間帯、車両によって違うとは思いますが、先週の午後、大阪出張で地下鉄御堂筋線に乗った時は、私の車両でマスクをしているのは2割ほどしかいませんでした。以前は、マスク着用が「デフォルト」(パソコンの初期設定、標準の状態)だったのが、ここへ来てようやく、ノーマスクがデフォルトになりつつある、と言えそうです。
ただし、これも何度もコラムで書いてきましたが、 重症化リスクの高い高齢者や病気の人がいる場所(病院や高齢者施設など)、混雑した場所(満員電車など)にいる時、人と近距離で話す時 は、マスクを着けるのが望ましい。そのためにも、常にマスクは持ち歩く必要があります。
からの記事と詳細 ( 「コロナ 5類」だが第9波も…「手首マスク」「腕マスク」をベテラン医療記者が提案 - 読売新聞オンライン )
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