マスク不着用町議敗訴確定 北海道・白糠、コロナ下 - 産経ニュース

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北海道白糠町の町議会で令和３年、新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用を拒否した福地裕行町議（７３）が、議会側による退場命令や発言禁止の取り消しなどを求めた訴訟で、最高裁第３小法廷（今崎幸彦裁判長）は福地氏の上告を退ける決定をした。２４日付。福地氏側の全面敗訴とした１、２審判決が確定した。

２審判決によると、福地氏は３年７月の臨時町議会でマスクの着用を拒んだため、議長が退去を命令。福地氏は、口の部分を四角くくりぬいた不織布マスクを着用して再入場したが、発言は認められなかった。

福地氏側は「着用を義務付ける不当な処分を受けた」と主張したが、４年３月の１審釧路地裁判決は、着用の方針は町議会の合意に基づいており「処分とは言えず、訴えは不適法」と指摘。議会出席や発言の可否は、議会の自律性に委ねられるべきで「司法審査の対象外」として、訴えを却下した。５年３月の２審札幌高裁判決も支持した。

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