米電気自動車(EV)メーカー、 テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は15日、自らが25%の議決権を持たないのなら同社以外で人工知能(AI)製品を手掛けたいとの考えを明らかにし、テスラ株の保有拡大を選択する可能性を示唆した。
マスク氏はX(旧ツイッター)への投稿で、テスラはスタートアップ10数社の集合体だと主張。伝統的に自動車業界をリードしてきたゼネラル・モーターズ( GM)と比べてみてほしいと指摘した。ブルームバーグの集計 データによると、マスク氏は現時点で12%強のテスラ株を保有している。
例えば、テスラはヒト型汎用(はんよう)ロボット「 オプティマス」の開発を進めており、先月には第2世代(Gen 2)を紹介する動画を投稿した。さらにスーパーコンピューター「Dojo」事業にも10億ドル(約1460億円)余りを投資。Dojoは自社の自動運転システムを支える機械学習モデルの訓練用に作られたもので、同社の時価総額を最大 5000億ドル高める可能性があるとアナリストは推定している。
マスク氏は2021年に初開催されたテスラの「 AIデー」で、同社が単なるEVメーカーではなく、「間違いなく現実世界のAI分野におけるリーダー」であることを示したいと話していた。
テスラの単独筆頭株主であるマスク氏はXへの投稿で、「25%前後の議決権がなければ、テスラをAIとロボティクスのリーダーに成長させる上で安心できない。25%あれば十分な影響力を持てるが、2倍の株主が反対に回れば覆されることもあり得る」と説明した。
テスラ株は今年に入り12%下落。940億ドルを超える時価総額が吹き飛んだ。株価は昨年、2倍強に上昇していた。
マスク氏は、自身の後継者計画や22年のツイッター買収に伴う混乱など一連の問題を巡る株主の不満に直面している。
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原題: Musk Wants Greater Control of Tesla Before Building Its AI (1)(抜粋)
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